冷凍庫に眠る彼女の痕跡 ページ22
春 「は？留守か？
あのアホ女、まさか1人で飲み歩いて、
またどっかのクズに捕まってんじゃねーだろうな……。」
インターホンを鳴らしても、
名前を呼んでドアを何度か叩いてみても、
物音一つしない部屋。
人の気配が、全くなかった。
あまり騒いで、他の住人にサツを呼ばれても面倒。
春千夜は車に戻ることにした。
飲みに行っているのか、はたまた残業か。
とりあえずあのバーに連絡してみたが、
相変わらずの呑気な声で、
君が連れて帰った日から、一度も来ていませんよー？
と言われた。
それなら、残業か？
マンションを出て、彼女の会社まで来てみた。
しかしビルは真っ暗。
エントランスは施錠されていた。
友人や同僚のところ？
別の飲み屋？
この2週間で男を作ったとは考えにくい。
アイツの事情からすれば、尚更ないとは思うが……。
何せ顔とスタイルは抜群にいい。
おまけに警戒心は謎のバランスの悪さ。
上手いこと口に乗せられて、
その辺のクズに捕まっているかもしれない。
それを想像すると、ジリジリと腑が煮え繰り返った。
何で連絡先を消しちまったんだ、と、
大きく舌打ちして、後悔の念を深めながら、
春千夜は会社近くの飲食店をしらみ潰しに探してみたが、
彼女が見つかることは無かった。
そして探しに探して、なんと深夜2時過ぎ。
帰ってきてやしないかと、
彼女のマンションにもう一度立ち寄った。
しかしやはり人の気配のしない部屋。
ドアを力なく拳を叩きつけてから、
家具を一新した自宅へ帰っていった。
春 「くっそ、あの女……。
どこ行きやがった。
とにかく明日会社に行ってみるか……。」
自宅へ帰ってきた春千夜は、
キメようかとも悩んだが、
何となくやめて、とにかく酒を煽っていた。
何かつまもうと、
冷蔵庫と冷凍庫を漁ってみるが、
冷蔵庫は、まあ見事に空っぽ。
冷凍庫には、あるものが入っていたが、
アイスのようにすぐ食べられるものではなかった。
春 「チッ。こんなんあったな。忘れてたわ。
……邪魔くせぇ。
早く続きを作りに来いってんだよ……。」
それは、あの日、Aが残していった、
作りかけのビーフシチューが入った鍋。
それにパイシートと、チーズケーキ。
チーズケーキの箱には、
��ラブラブなおふたりでどうぞ♡��の文字。
春 「……何がラブラブ、だ、ボケ。
誰があんなクソドブ、好き好んで抱くかよ。
あんな女、次の日にはこの世にいねぇわ。」
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きりん(プロフ) - ただのオタク☆さん» お待たせしておりますm(_ _)m時間未定ですが、明後日からスタート予定で準備中ですので、またどうぞご贔屓に……♡！ (2023年1月11日 21時) (
レス) id: ee22706dc1 (このIDを非表示/違反報告)
ただのオタク☆(プロフ) - 家出もうすぐ完結かぁ！！！悲しいけどこっちの続編くるから楽しみやなぁ！！！！ってことで、待ってます！（？） (2023年1月11日 21時) (レス) @page46 id: f4bc07de09 (このIDを非表示/違反報告)
きりん(プロフ) - 継澪♪さん» いやいや、遅いなんて事はありませんよ(^^)いつもコメントありがとうございます！頑張りますね！継澪さんもね(*´꒳`*) (2023年1月11日 12時) (レス) id: ee22706dc1 (このIDを非表示/違反報告)
継澪♪(プロフ) - 完結おめでとうございます！反応っちゃ遅れちゃいましたね💦言おうと思っていたんですが、忘れてました💦これからもきりんさんの小説楽しみにしているので、引き続き頑張ってください！お体にもお気を付けて！ (2023年1月10日 20時) (レス) @page46 id: 6f5f0e8f06 (このIDを非表示/違反報告)
きりん(プロフ) - 灰かぶりさん» コメントありがとうございます！また楽しんでいただけるよう頑張りますので、恋人編スタートまで少々お待ちくださいませ(^^)身体まで気遣って下さり、本当にありがとうございます！灰かぶりさんこそ、お気をつけてm(._.)m (2023年1月9日 3時) (レス) id: 11fead1de9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：きりん
| 作成日時：2022年12月22日 1時
