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問題の写真はこの後、直接持って行くことにして、
とりあえずドアホンの動画を送ることに。
詳しく調べてくれるらしい。





九 「くっそ、最近様子がおかしかったのは、
働き詰めの疲れじゃなかったのか…。」





なるほど。
まぁ、ココが気付かないのは仕方ない。
彼女は本当に隠すのが上手いのだ。
俺は、環の事件後に脆くなったタイミングで、
ようやく本音を吐き出させた時のことを思い出した。






竜 「まぁ、手遅れじゃなくて良かった。
何か分かったら教えてくれ。
それと、明日からしばらくは、
彼女の送迎いらねーから。」





九 「……は?
お前…、まさか!」






竜 「くくっ、さすが察しがいいな。
多分ビンゴ。
これは最初に駆けつけた奴の特権だなー。」






九 「チッ。死ね。」






竜 「何とでも言えー?
とりあえず後で写真持ってく。じゃあな。」






九 「あっ、おい竜胆…、」






プツッ、ツーツーツー。






ココに動画を送ってから、
兄貴にも概ねの内容をメッセージで送る。
それから少しして、
支度を終えたAちゃんがやって来た。





俺が贈った少し色っぽいワンピースに、カーディガンを羽織っており、
髪は緩めのアップにしてあった。
綺麗めに髪までまとめてある姿に、少し見惚れていると、





『ごめんね、待たせちゃって。
竜胆くん、格好いいスーツ姿だから、
その、お隣歩くなら、ちゃんとしたいと思って……。』





それ全部俺のため?
え、こんな可愛くて健気な子としばらく同棲?
あれ、俺役得すぎじゃね?
Aちゃん、最初に頼ってくれてありがとう…!





竜 「すっげー可愛い。
じゃあ、行こっか。俺から離れないでね。」





腕を指差せば、
嬉しそうに組んでくれて、
2人で俺の車へ向かった。






それからご飯を食べに行ったら、
まさかの、4日ぶりのまともなご飯とのこと。





店に着いた時は、
竜胆くんが来てくれて安心したら急にお腹減ってきちゃった、と
彼女は恥ずかしそうに笑ってたけど、
一人前も食べられず。





久しぶりのご飯だから仕方ない。
そんな姿にも胸が痛くなり、
どこかのストーカー野郎への殺意が増す。





デザートも、食べたいけど…、と躊躇していたが、
残ったら俺が食べるから、好きなの頼みな、と言えば、
竜胆くんはどれが好き?と
メニューを広げて顔を近づけて来る姿は、
可愛くて堪らなかった。
久しぶりの彼女はさらに心臓に悪くなっていた。

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きりん。(プロフ) - yumさん» この春千夜は、好きになっちゃいますよね。作者ですらそう思います。笑 嬉しいお言葉、ありがとうございます! (2022年12月7日 21時) (レス) id: c098a97284 (このIDを非表示/違反報告)
yum - いや、もう、マジで神です。春千夜、、、ヤバい、カッコよすぎる。きりん。さん天才すぎます。語彙力ゴミですみません💦 (2022年12月7日 19時) (レス) @page50 id: 078a32e2da (このIDを非表示/違反報告)
きりん。(プロフ) - 紫月??_低浮上_さん» 可愛いですね!ほっこりしました(^^) (2022年12月7日 19時) (レス) id: c098a97284 (このIDを非表示/違反報告)
紫月??_低浮上_(プロフ) - きりん。さん» ʕ•ﻌ•ʔฅ´- はい! (2022年12月7日 14時) (レス) id: 6f5f0e8f06 (このIDを非表示/違反報告)
きりん。(プロフ) - 紫月??_低浮上_さん» 実は、私的にはさらに甘い展開を、この後ご用意しております!ぜひお楽しみに! (2022年12月7日 14時) (レス) id: c098a97284 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:きりん。 | 作成日時:2022年11月25日 19時

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