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あれから皆さんに
万次郎君がこの組織のトップである事、
彼の言う事は絶対である事、
逆らったら、誰であろうと命が無い事は
口を酸っぱくなるほど聞かされていた。
可愛いという第一印象の彼に
そんな冷たい一面があることには
少し驚いたが、
その第一印象のせいか、
私は彼を怖いとは、まだ思っていなかった。
気怠げな彼に連れられ、最上階へ。
そして来たのは奥の部屋。
つまり万次郎君の部屋だった。
促されるままに部屋へ足を踏み入れる。
そこは、部屋の大きな扉の装飾とは裏腹に
��何も無い��
とにかく広い部屋だった。
物は、ある。
ベッド。
あとは大きな黒いソファ。
だけど、あとはほとんど物がない。
寂しい部屋だった。
空調は完璧だけど、
何だか寒いように感じる寂しげなこの部屋で、
彼は1人でいつも過ごしているのだろうか…。
そんなことを考えていたら、
万次郎君が私に声を掛けてきた。
万 「その左の扉の奥に、場所と物はある。
…淹れてきて、ホットミルク。」
『え？
…あぁ！ホットミルクですね。
分かりました。すぐ作ってきます。』
予想外の注文に
少し呆気に取られた後、
思わず小さく笑ってしまった。
言われた通りの扉を開けると、
キッチンが現れる。
給湯室のようなスペースではなく、
少し狭いが普通のキッチン。
冷蔵庫を開けて牛乳を取り出して、
小鍋に温め始める。
ほんの少しハチミツを入れたいんだけど、
ないかな…と探していると、
下の引き出しから発見。
トロッとしたそれを牛乳に入れて、
よく混ぜる。
棚からカップを取り出して、
注げば完成だ。
『お待たせしました、どうぞ。
熱いので、気をつけて下さいね。』
万 「…ん。
A、突っ立ってないで、
お前も座れ。」
『あ、はい。…失礼します。』
万次郎君は、ただそれを飲んで、
私は、ただそれを見ている。
朝の4時過ぎ。
それなのに、
この組織の中で、
畏怖され、無敵と言われる唯一の人が
ホットミルクを飲む様はやっぱり可愛く思えて。
何だかさっきよりも
部屋が暖かくなったように感じた。
そして、実は緊張していたのだろう。
万次郎君が飲んでいる所を見て、ホッとしたのか、
私はいつの間にか、
ソファでそのまま眠ってしまっていた。
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きりん。(プロフ) - 紫月＿siduki??＿さん» がんばります！ではでは(^^) (2022年11月15日 17時) (
レス) id: 8c61cff3a5 (このIDを非表示/違反報告)
紫月＿siduki??＿(プロフ) - 頑張ってください(ง •̀_•́)ง (2022年11月15日 17時) (レス) id: 6f5f0e8f06 (このIDを非表示/違反報告)
きりん。(プロフ) - 紫月＿siduki??＿さん» 嬉しいお言葉、ありがとうございます！このコメント欄でのやり取りを繋がってるって言うのかな？疎くてすみません…(^_^;)今作も楽しんでいただけるよう頑張りますね！ (2022年11月15日 16時) (レス) id: 8c61cff3a5 (このIDを非表示/違反報告)
紫月＿siduki??＿(プロフ) - いや…すきで読んでるんで！！！キリンさんとは…本当に繋がりたいです((繋がってるのかな、？ (2022年11月15日 16時) (レス) id: 6f5f0e8f06 (このIDを非表示/違反報告)
きりん。(プロフ) - 紫月＿siduki??＿さん» 紫月さん、こんにちは。ありがとうございます。お手隙な時にでも、気軽にお読み下さると嬉しいです！ (2022年11月15日 16時) (レス) @page23 id: 8c61cff3a5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：きりん。
| 作成日時：2022年11月5日 18時
