九井さん、今日はどうしましたか？ ２

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？ 「灰谷様。お久しぶりです。
さすが、言われた通りだ。
伝言を預かっておりますよ。」


蘭 「…あぁ、支配人か。伝言？まさか…。」



2人の前に現れたのは、初老の男性。
そう、このホテルの支配人。



支 「えぇ。九井様からです。」



蘭に近づき、穏やかに笑って、一切れのメモを差し出す。
そこには…




ーごくろうさん。
せっかく来たなら食事でもしていけや。
ま、魚と一緒じゃねェけどな。ー




やられた。間違いなく九井の字だ。
おそらく電話の時点で、俺が来ることに察しをつけたのだろう。



蘭 「はー。いつぶりだ？かくれんぼに負けたのは。」



竜 「兄貴？」



様子を訝しむ竜胆に、ヒラリとメモを見せる。

すると苦虫を潰したような顔をしてから、舌打ち。



蘭 「…また来るわ、支配人。
そうだ、あいつが連れてたのはいい女だったかー？」



蘭の問いかけに、支配人は惚けて笑う。


その様子に、是が非でも九井の女を拝みたくなる蘭だったが、
今日のところは降参。


おそらく九井が本気で撒きにかかっているなら、
もう追えないだろう。


こうして彼らの "かくれんぼ" は終わった。

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