80'S【今日から俺は！！】 (ページ3)

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「すみません！遅れまし…た……」

勢いよく教室に駆け込んだはいいものの、教壇で繰り広げられるツッパリ2人の攻防戦を前に思わず語尾が小さくなった。

金髪パーマと、ウニ頭。

あまりにも異色な2人の勢いに圧倒されたのは担任も同じようで、控えめな声が聞こえてくる。

「せ、瀬木Aだね、担任の椋木ですよろしく頼む」
「はい、よろしくお願___」

「…瀬木A？？！！」

突然、私の返事が金髪パーマに遮られた。

その理由もわからず彼の表情を仰いだとき、つい私も同様に叫んでいた。

「三橋くん…！！！？？」

彼とは中学の3年間、ずっと同じクラスだったのでそれなりに仲の良い友達である。

高校は別々に進学したので、まさか転校生同士という形で再会するとは思ってもいなかった。

「え、なになに2人は知り合い？先生知らなかったな、え、知り合い？」

椋木を無視して三橋が焦ったように口を開く。

「お前…どうして……」

「どうしても何も、私も転校生だから…。

それにしても何か…雰囲気変わった…？」

その言葉に、たちまち三橋が表情をこわばらせた。

「ちょおおおおおっと顔貸してもらおうかな？なっ？？こっちおいでA？」

「え、？」

先生の制止も聞かない三橋に
ものすごい勢いで腕を引かれるがまま教室を後にする。

「どうしたの三橋くん…？！」

「いいから着いて来いって…」

なぜだか困った様子の三橋に連れてこられたのは、屋上だった。