-101- ページ19
すぐに軟高の校内へと入る。
理「A！！どうしたの…？制服も汚れてるし…」
私が遅刻したこと、制服の汚れ、そして青ざめた顔。
それだけで私たちに何かが起こったことを推測したらしい。
理子にここに来るまであったことをすべて話した。
谷「とりあえず、三橋と伊藤のところに！！」
「うん…」
先生に事情を手短に話すと、すぐにOKしてもらえた。なんて軽い先生なんだ……
理「三ちゃん！伊藤ちゃん！！」
屋上の扉を開けると二人の姿。
安心して涙が溢れる。
三「お、おい…A、大丈夫か？…どうした？谷川…」
谷「…今井さんが…今井さんがヤクザに袋にされて…」
伊「何…？」
谷「意識不明の重体で…」
三「んだと…？」
「私が悪いの…私が警戒してなかったがために…っ…！ごめんなさい…っ…！！」
泣きすぎて嗚咽がする。
そんな私の背中を擦りながら、谷川くんは言った。
谷「朝、今井さんの家の郵便受けに手紙が入ってて…果し状とAちゃんが拘束されている写真が入ってたんです…」
そんなことになっていたなんて…
知らなかった。
谷「今井さん、ヤクザ全員倒して。Aちゃん救出して…逃げようとしたとき…最後に出てきたそいつが…やべぇんだよ…！今井さん…体に指一本触れられねぇままブッ倒れちまった…あんな強えやつ…見たことねぇ……」
少し泣きやんだ私は、谷川くんの手をそっと降ろさせた。
「お願い…あの男を成敗してほしいの……！」
すると、谷川くんはポケットから一万円札を出し、二人の前に差し出した。
谷「…これで……これであいつをぶっ殺してくれ！！」
伊「谷川…別に俺らはそんなもん…」
伊藤くんが言いかけたとき、三橋くんが谷川くんの手から札を取った。
理+伊「えっ？」
三「OKだ…俺がぶっ潰してやるよ」
理「三ちゃん馬鹿！お金返しなさい！！！」
谷「ありがとう！！！！頼む！！！！」
「私からも…お願いします！！！」
土下座する谷川くんを見て、私もたまらずに頭を深く下げた。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 183人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
かかし∞(プロフ) - 奏汰くんさん» ありがとうございます！素直に嬉しいです！！これから更新していくので最後まで楽しみにしておいてください！！ (2020年8月8日 20時) (
レス) id: 5f84d431e0 (このIDを非表示/違反報告)
奏汰くん(プロフ) - この作品大好きです！！ (2020年8月6日 15時) (レス) id: 6183c7bdcd (このIDを非表示/違反報告)
いちごみるく。(プロフ) - かかし∞さん» わたしもです！ですね！めっちゃ楽しみ〜！ (2020年5月12日 23時) (携帯から) (レス) id: d5a1fd8818 (このIDを非表示/違反報告)
かかし∞(プロフ) - いちごみるく。さん» コメントありがとうございます！今井さんも太賀さんも好きなのでもうワックワクです！映画楽しみにしてましょうね。(*^^*) (2020年5月12日 22時) (レス) id: 5f84d431e0 (このIDを非表示/違反報告)
いちごみるく。(プロフ) - はじめまして！今井くんわたしも大好きです！←お話書くくらい 映画楽しみですね！ (2020年5月12日 17時) (携帯から) (レス) id: d5a1fd8818 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：かかし∞ | 作成日時：2018年12月31日 19時
