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20 特査での初めての仕事 ページ21

初任務から約二週間弱



貴「ウ〜ン、なんて書けばいいんだろ?」


デスクで1人うなされる私

実は、忘れてるかもしれないけど私は特査なわけで

ってことは、つまり私は神威の監視役である

今日はその報告書で悩んでいるのだ


ちっとも何書いたらいいか分かんない……

そもそも国語苦手だし、最悪…

とりあえず、神威こと書けばいいんだよね

えーと……


【第七師団団長 神威 監視報告書

⚪バカ

⚪変態

⚪不法侵入する(私の部屋に) 】



んん?

最後のってやっぱり変態に繋がるか……

あとは…


【⚪優しい?】


いや、ないない…それは断じてない

現にこないだの一言で今日まで散々コキ使われたではないか


ボールペンで「優しい?」の字をグチャグチャに塗りつぶす

他には…


【⚪私と神威との間には結構実力差がある】


これはこないだの任務で分かったことだ

悔しいが、これは事実……でもやっぱ悔しいっ

クソっ書いてるだけでイラッとしてきた

こうしてやるっ


私はこう付け足す

【⚪私と神威との間には結構実力差がある(私の方が上)】


よっしゃこれでいいや

……でも待てよ…目を付けられている神威より私が強いとしたら

今度は私が目を付けられる いや既に目は付けられてるけど


貴「やっぱ嘘はダメだよね……ていうか神威に見られでもすれば」


神「何が見られたらダメなの?」

貴「ギャアアアアアアア」


振り向けばそこにはサーモンピンクのアホ毛団長が

貴「やっやあ!いい朝だねっ神威っ」

神「何言ってんの?もう昼だけど」


ついにいつもボケに回ってる神威にまでツッコまれるとは……

神「それより何?見られちゃいけないものって」


神威の一言にハッとする

急いで書類を胸に抱き締める形で隠す

貴「い、いや〜なんでもないんだけどな〜
多分聞き間違いだと思うケド〜……」

神「そっか……じゃ、コキ使わせて貰おっか!^^」

貴「え"まだそれ続いてたの?!」

神「そんなにAはオレに奉仕したいんだ〜?
嬉しいなァ、使える新人さんで!」

貴「聞けよ!!誰も、ンなこと言ってねーだろーが!!」


神「じゃあ、見せてよ。今隠した書類」

貴「へ?!かかかかか、か隠してなんか、ななななないんだけど?」


いや、動揺しすぎ!私!!

客観的に見て自分でも隠してんのバレバレって分かるわっ!!


神「ふーん…オレに逆らうんだ??」


アレ?なんか、このセリフ前にも聞いたぞ



デジャヴ?









.

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作者名:羽夜 | 作成日時:2016年12月8日 15時

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