18 情けない ページ19
ググっ
アレ?どうなってんの?!
右足が……
足首を見てみるとさっきのエイリアンの触手が私の右足首に巻きついていた
クッソ、コイツまだ死んでなかったのか?!
貴「コイツ!!離れろっ!!」
傘や手刀で触手を切り離そうとしたけど、切れない!!
なんか皮膚が鋼みたいに硬くなってる?!
貴「神威っ!!コイツ他の天人とは体の作りが違う!!
皮膚が鋼みたい!!」
神「まだ死んでなかったのか…」
その時、巻きついている足首から全身に電流が走ったみたいに強烈な痛みが……!!
貴「ァァア"ア"ア"ア"ァ!!!」
ヤバイっ……痺れて体が動かない……
神「A……」
神威っ……助けてっ……!!
ザシュっグサっ
ア……レ…?…体…が…傾いてく…
ぽふ
貴「……神威?」
痺れて上手く動かせないまぶたを少しだけ開けてみれば神威の顔が映ってる
あの…天人は……?
顔を傾けて見れば、神威の傘が天人の心臓を貫いていた
あの鋼鉄のような皮膚を打ち破って刺したのか……
……思ってたよりも私と神威の実力には差があるみたいだ………
あ〜あ、なんか悔しいな〜……苦笑しか出てこない
今更だけど私神威に受け止めて貰ってるのか、体
神「……油断しちゃダメだよ、A」
神威は呆れたのか、冷めた目をしてる
そんな顔をされたら、ちょっと傷つくよ………
貴「……ごめん、神威……それと、ありがと
あ、もう痺れて引いてきたし、自分で立てる………痛っ」
そう言って立ち上がったのに、情けない声を出した私はしゃがみ込んでしまった
右足首が痛い……
見てみると触手の跡が丁度痣になってた
ホント情けない……もう嫌になってきた
神「……ん…」
え?何?
前を見てみるとしゃがんだ神威
神「……早く。歩けないんだろ…それとも置いてかれたいの?」
え、まさかおんぶしてくれんの……
貴「え、えーと……コレは…?」
神「おんぶ!…見て分かんないの?」
貴「いや、そういうんじゃなくて……その」
神「もう、しつこいな!!」
そう言うと神威は勝手に私をおぶりだした
貴「うわっちょっ神威!!」
神「………」
神威がこんなことするのに驚いてたのに
しょうがないよね…もう少しおぶられておこうか
貴「……神威……何で……助けたの?」
恐る恐る聞いてみる
実力主義の神威がこんな天人ごときに負けた私を助けた理由……
神「……Aにはまだ死なれちゃ困るから」
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作者名:羽夜 | 作成日時:2016年12月8日 15時