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〈pink side〉
ある日、俺はいつも通り仕事を終え、1人残って先生の事件のことを調べようと証拠を保管している所へ行こうとした。
すると、所長に呼び止められた。
所「佐久間くん。」
佐「はい、なんでしょう。」
俺は1人で動いている事が見つかったのでは無いかとびくびくしていた。
所「最近、1人でなんか動いているよね?」
佐「…すみませんっっ!」
核心を突いた言葉を投げかけられ、俺は勢い良く謝った。
所「なんで謝るの?ほら、顔上げて。」
佐「え?」
所長は優しい口調で俺に言ってくれた。
所「いつかこういう日が来るとおもっていたんだよ。」
佐「どういうことですか?」
所「君、10年前の事件、、、調べてるでしょ?」
佐「なんで知ってるんですか?」
所「だって、雪花園を卒園したって誰かが言ってたし、岩本君ともよく話しているところを見てたからね。」
佐「そう、、、ですか。」
すると、所長にオフィスの方へついて来るよう言われた。
所長の机のところに行くと所長は机から1冊のノートを取り出して俺に渡した。
佐「これ、、、。」
所「このノートは、私が当時に調べたことが書かれているノートだ。」
佐「これ……。僕が持ってていいんですか?」
所「あぁ、私自身も解決できなかったことが心残りだからね。」
佐「所長 、一つだけ聞いてもいいですか。」
所「なんだい?」
佐「所長は事件がなぜ解決していないのか知ってるんですか?」
所「あぁ、知っているよ。」
佐「じゃあ!!教えてくださいっ!なんで、、、なんで解決していないんですか…。」
所「・ ・ ・。一切、解決していないということでは無いんだ。」
佐「え…?」
所長は少し黙ってから俺にそう言った。
所「犯人はもう明らかになっている。だが、隠蔽したんだよ。警察が、、、。」
佐「っ……!!?」
俺は言葉を失った。
佐「なんで隠蔽したんですか、、、。」
所「警察が関与していた。、、、私からはそれしかキミに言えることはない。ごめんね」
佐「いえ、ありがとうございます。」
所「じゃあ、また明日。」
そう言って所長は俺の肩にポンっと手を置き、去っていった。
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スノ担 - がんばって下さい!!!!!!!!!!!!!! (2020年6月6日 6時) (レス) id: fe465c85d7 (このIDを非表示/違反報告)
seven - 続きが楽しみです! (2020年5月16日 18時) (レス) id: b60d6b4dfb (このIDを非表示/違反報告)
桜智(プロフ) - ゆ〜さん» ご指摘ありがとうございます!! (2020年5月2日 11時) (レス) id: 59a6a357a7 (このIDを非表示/違反報告)
ゆ〜(プロフ) - オリジナル外し忘れてますよ (2020年5月1日 21時) (レス) id: 59480d1b07 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:桜智 | 作成日時:2020年5月1日 21時