飛んで火に入る夏の虫【Daiki】

女はイケメンに弱い ページ35

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大毅「もしかして、Aの依頼人を始末するのが俺らの仕事だったりして」








『……そのもしかしてがもしかしたら？』









んー、と考えるふりをしながら壁に寄りかかる男が絵になるから思わずウッとなりかけたがここは我慢して男の回答を待つ。
しょうがないよね、女はイケメンに弱いんだから









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大毅「ええよ、今回は諦めたる」









『……え、いいの？なんか企んでない？』









あっさりと言うもんだからこっちが困る。
でも、ニコニコ笑いながら(目の奥笑ってない)言うからなんか裏がありそうで怖い。そんな予想は見事に的中する。









大毅「見逃す代わりにAが俺の監視して」









『……は？』








大毅「やから、Aが俺を監視してる間は
俺は何もせん、大人しくしとく

その代わり、Aが俺から離れた時はターゲットを始末させてもらう。」









『そんな話乗ると思う？』









大毅「ええ話やと思うけど？」









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私に話しかけた時点で
この男が私達の依頼人を始末すると言う話は事実だろう。
じゃなかったらさっさと殺して私の所へくる。
どうするのが正解？
実力が私達より遥かに上を行くこの男相手に対抗しようなんて考えはありえない。普通に間違いだと思う。
みんなもそう思うよね。









『……みんなに言っていい？』









大毅「ええで、てかもう見られとるから」









そう言うと照史と望がいる場所に向かって軽く手を振った。

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