第81話 後日、世界は微小に拡大した ページ35
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「おお、A・A様だ！A様がいらっしゃった！！」
「A様！お久しぶりでございます！」
「やあハウスエルフさん達、また来たよ」
ここはホグワーツ の厨房。大広間の真下に位置する此処では100人以上の屋敷しもべ妖精が働いている。といっても職場状況はいたってホワイトで、皆楽しそうに仕事をこなしている。ホグワーツという環境がそうさせるのだろう。
生徒が訪れるのはハッフルパフ生が主だが、そうでない者も此処に来る。私がその良い例だ。
初めて此処を訪れた時は、常にフルネームに様付けをされていたので現在は粘りに粘ってどうにか名前を呼ばせるまでにすることができた。
「今日も人が来ない方がよろしいのですか？」
「んん…まあそうだな。例外もあり、でお願い」
「私めがドアが開かないように魔法をかけておきます！」
「有難うセレスト」
「そんな、私めなどにお礼など！」
とは言っても筋金入りの低姿勢は変化なし…
これでも私には慣れてくれた方である。
「A様！ブラウニーの用意ができております！」
「え、そうなの？…それって私の為？」
「勿論でございます！紅茶は如何なさいますか！！」
「お任せしたいな、ジェマの紅茶ならなんでも好きだよ」
ポッと顔を赤らめて、急いで走り去るジェマに口角が上がる。どうしてハウスエルフはこんなに癒されるのだろう…
私は、疲れた時などに偶に此処を訪れる。今回は特出して何かあったわけではないが、どうも気疲れがあるのだ。セブルス君はとても鋭いから、心配をかけない為にもこうしてこまめに空気抜きをしている。
そんなわけで、疲れた私ばかり見せている為に彼らはこうして私を労ってくれるのである。
「ハァ…」
出された紅茶をひとくち飲んで、一息ついた。ここの一人であるジェマというハウスエルフは、とても紅茶を淹れるのが上手い。この味はきっとジェマにしか出せないのだろう。紅茶には個性が出ると言う。同じ茶葉でもセブルス君が淹れると優しい風味がするし、ジェマが淹れたものを飲むと元気が出る。
「A様、今日は一段と疲れていらっしゃいます」
「そうかな…でも、もう大丈夫だよ。貴方たちのおかげね」
途端に騒ぎ出す妖精たち。しかし嫌がられていないのを感じられてホッとする。
その時、勢いよくドアが開いて、その音に振り返った。
「やあA、来ていたんだね！」
そこには、まごう事なきリーマス・ルーピンの姿があった。
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亜京目(プロフ) - 有難うございます！ストレートな褒め言葉に顔のニヤケが収まりません…これからもよろしくお願いします。 (2018年12月4日 20時) (
レス) id: 7f37cdc276 (このIDを非表示/違反報告)
ゆゆ(プロフ) - こんにちは、初コメ失礼致します。物語の設定とか描写の仕方がドストライク過ぎてとても好きです(^^) これからも更新楽しみにしてます。体調など崩されぬようご自愛くださいませ。 (2018年12月2日 14時) (レス) id: 1a92e170c3 (このIDを非表示/違反報告)
亜京目(プロフ) - 雨さん» コメント有難うございます。最近の話の流れが難しく、四苦八苦しながら更新している状態です。ですが必ずまとめてみせます。これからもこの作品をよろしくお願いします。 (2018年9月22日 16時) (レス) id: 7f37cdc276 (このIDを非表示/違反報告)
雨(プロフ) - 頑張ってください！更新楽しみにしてます！ (2018年9月17日 21時) (レス) id: cd068f5c5f (このIDを非表示/違反報告)
亜京目(プロフ) - fairy taleさん» 暖かいお言葉をありがとうございます。自分の好きなように書いている物を読んで頂いていること、誠に感謝しております。これからもどうぞご愛読の方よろしくお願い致します。 (2018年8月29日 20時) (レス) id: 7f37cdc276 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：亜京目 | 作成日時：2018年8月17日 22時
