第70話 記憶する第六感 ページ24
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最近、といっては語弊があるものの、彼は最近私にまで自身の恋路の被害を及ぼすようになった。リリーと一緒にいるだけでこの男は、それがたとえ女であろうとも我慢ならないらしい。
今までポッターから何もされる事がなかったとは言わない。しかし、確実に矛先は私にも多く向くようになったのだ。
全く…
どうしたものかな…
ふと、こちらに向かって来るグリフィンドール生が数人いるのに気付き、ポッターから目線を外した。
丁度良いところに来た。
グリフィンドールは仲が良いな。
移動教室も友達の多さをアピールか。
と卑屈に考えてみる。たまに私はスリザリンらしく思考をしてみては、生まれる違和感に苛まれる。それからその違和感に、ああ私はまだ大丈夫だと安心するのだ。
そういえばスリザリンも身内には甘いところがあると聞くが、私にはその話の真相が解らない。生憎私には優しくしてくれる身内が２人しかいないのだ。
集団には悪戯仕掛け人たちの姿もある。だが幸いにもブラックの姿はない。残り２人に関してはあまりにも接点がなさ過ぎて名前すら知らない状態であるのだ。
接点といっても、ポッターとブラックが積極的にセブルス君と私に絡みに来るのに対して、残り２人はその様を一歩引いたところで見ているくらいだ。
顔も朧げで、なんとかシルエットが浮かぶ程の印象である。
実際に言葉を交わした事がない。かといって接点が欲しいかと問われれば否と答えるだろう。気にしてはいるが知りたくはない。なんとも不思議な存在である。
ポッターは１人のグリフィンドール生に呼ばれ、名残惜しそうにしながらも集団の中に入った。
グリフィンドールよ、回収感謝する。
通り過ぎていく集団の中に、やけに顔色が悪い男子生徒がいた。
鳶のような赤味の茶髪をした彼は、背を丸めて集団の後ろの方を歩いていた。
その隣には、背が低い生徒が連れ添っている。
そしてその顔には、無数の傷があった。
決して印象が強い容姿をしているわけでも、彼が何かアクションを起こしたわけでもない。
それでも、あの鳶色はそれから一日中、頭にチラつくようになった。
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第71話 奇妙な邂逅迎えて→←第69話 真開く恋をしようとも
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亜京目(プロフ) - 有難うございます！ストレートな褒め言葉に顔のニヤケが収まりません…これからもよろしくお願いします。 (2018年12月4日 20時) (
レス) id: 7f37cdc276 (このIDを非表示/違反報告)
ゆゆ(プロフ) - こんにちは、初コメ失礼致します。物語の設定とか描写の仕方がドストライク過ぎてとても好きです(^^) これからも更新楽しみにしてます。体調など崩されぬようご自愛くださいませ。 (2018年12月2日 14時) (レス) id: 1a92e170c3 (このIDを非表示/違反報告)
亜京目(プロフ) - 雨さん» コメント有難うございます。最近の話の流れが難しく、四苦八苦しながら更新している状態です。ですが必ずまとめてみせます。これからもこの作品をよろしくお願いします。 (2018年9月22日 16時) (レス) id: 7f37cdc276 (このIDを非表示/違反報告)
雨(プロフ) - 頑張ってください！更新楽しみにしてます！ (2018年9月17日 21時) (レス) id: cd068f5c5f (このIDを非表示/違反報告)
亜京目(プロフ) - fairy taleさん» 暖かいお言葉をありがとうございます。自分の好きなように書いている物を読んで頂いていること、誠に感謝しております。これからもどうぞご愛読の方よろしくお願い致します。 (2018年8月29日 20時) (レス) id: 7f37cdc276 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：亜京目 | 作成日時：2018年8月17日 22時
