第32話 食い違って駄目になって ページ32
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そして、怒りの矛先がこの悪童どもに向くのは当然のことで。
「随分とまあ楽しそうなこと」
「何だいA？まさか君までこいつをかばうっていうんじゃないだろうね」
「よせジェームズ、コイツに関わるな！」
私に対するブラックの態度は相変わらずらしい。
関わるな、か。ブラックがポッターに何を言ったか想像はつくが、大して話したこともない私のことをブラックは一体どんな風に言ったのだろう。いや、そんなことはどうでもいい。イメージだけの説明なんてまったくの役立たずだということを彼らは知っているのだろうか。
ブラックは私の声に反応して一歩前に出ていたポッターの腕を引いて退がらせた。彼の徹底した警戒ぶりは、あの日と同じ、いやそれ以上で、かえって清々しさを感じていた。
それでも、彼らに一言物申したい私にとって彼の存在はただの邪魔にすぎない。
「わざわざ聞くまでもないのでは？私がセブルス君と仲が良いのを知らないわけじゃないでしょう」
「へぇーー？このスニベルスと君が？僕はてっきり君もコイツを苛めてるクチかと思っていたよ！なんてったって君は純血主義のお嬢様だものなあ！」
「ブラックと私、入学するまで面識なかったんですよ？ 貴方にとって彼の話がどんなに素晴らしくて、私にとってどんなに馬鹿げているか想像に容易いけれど、信憑性の薄さは保証できるでしょうね」
「なんだと！？ 自分たち以外をすべて見下してかかるお前らよりも、俺の方がよっぽど常識的だ！！ お前の話なんか誰が聞くか！！」
ブラックがどうしてこんなにも純血貴族を嫌悪するのか…
自分が決めたことを曲げることのない断固たる姿勢は、やはりグリフィンドールらしく思えた。けれどそれとこれとは別の話で。
一途で筋が通っているということは、悪く言えば頭の固い頑固者なのだから。
「そうやって話も聞かないのに、貴方は陰で私のことを友人に悪く言うことはできるんでしょう。話もできない部外者はちょっと黙ってなさい」
「お前こそ黙ってろ！」
会話したくないのは私も同じ。
心境は最悪である。彼に何かしたわけでもない、彼の大事なご友人にも危害を加えた覚えもない。
それなのにこの酷い言われようは、なんだ。
これだけ理不尽な暴言も珍しいだろうが、これだけ言われて怒らない人がこの世にいるだろうか。パーセンテージはゼロではないだろうが、少なくとも私は大数派である。
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第33話 何も知らない薄い皿→←第31話 水は枯れども天は濁る
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亜京目(プロフ) - キュウさん» いえいえ、お気になさらず。よかったらこちらの小説もどうですか(笑) (2019年5月3日 22時) (
レス) id: 7f37cdc276 (このIDを非表示/違反報告)
キュウ - すみません！！コメントする小説間違えてしまいました！！ (2019年5月3日 22時) (レス) id: b33addfcfc (このIDを非表示/違反報告)
キュウ - ちょくちょく夢主の名前と苗字？が反対になってますよ〜 (2019年5月3日 21時) (レス) id: b33addfcfc (このIDを非表示/違反報告)
青鯖(プロフ) - 亜京目さん» ようこそ文スト沼へ( ^ω^ ) (2018年10月24日 20時) (レス) id: c8be7af1d7 (このIDを非表示/違反報告)
亜京目(プロフ) - 青鯖さん» 最近友人に漫画を借りて一から読みました。文ストは初心者です。まんまと沼にハマりました… (2018年10月24日 20時) (レス) id: 7f37cdc276 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：亜京目 | 作成日時：2018年6月18日 15時
