第10話 舌打ちは憎しみを込めて ページ12
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「…？ 言いましたよ、それが？」
「ッチ…ああそうかよ。悪いジェームズ、俺は別の所へ行く」
「おいおい、どうしたんだい？ 彼女は名前を言っただけじゃないか。どこにも君のへそを曲げる要素が見当たらないな」
「A家の奴ってだけで理由は十分だね」
何故こんなにも私を、というか“A”を嫌うのか、
いまいちピンとこない私は、これ以上ないくらいに眉を釣り上げて私を睨みつける彼の荒々しい感情を一身に受けながら、初対面で舌打ちを浴びたのは始めての経験だなあと、当事者でありながら場違いなことを考えるのであった。
これまた分からないことであるが、スネイプ君もシリウス君を機嫌が悪そうに見ているのが、視界の隅に映った。眉間には微かなシワがよっている。なかなかに凶悪な顔だ。
さて、現実逃避をやめて、少し考えると、この少年の名前にも聞き覚えがあることが分かった。
A家の名前を嫌う人物。シリウスという名前。
…………あの噂の問題児か。
「………ああ、どこかで聞いたことがあると思えば……思い出しましたよ。シリウス、ブラック？」
「黙れ！ 頭のおかしいクソッタレが」
「ちょっと！さっきから黙って聞いていれば、何なの貴方！？」
「俺はこいつと同じ空気を吸いたくない。吐き気がするね」
「Aに謝ってちょうだい！いますぐに！！」
リリーが、私よりも更にブラックに怒るものだから、だんだん頭にのぼっていた血が冷めてきた。
よかった、理性的になるのを忘れていたら、怒りで何を口走るか分かったものじゃない。
よりにもよって、この名門貴族様相手に。
ジェームズ・ポッターは、今にも飛び出して行きそうなブラックを抑えると、なだめるような声色で問いかける。
「君はMsAの何が気に食わないっていうんだい？」
「何がだって？いいだろう、よく聞けよ。俺はこいつらの腐った思考回路が大嫌いだ！」
ブラックは吐き捨てるように言った。もちろん、私を睨みつけるのを忘れずに。
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亜京目(プロフ) - キュウさん» いえいえ、お気になさらず。よかったらこちらの小説もどうですか(笑) (2019年5月3日 22時) (
レス) id: 7f37cdc276 (このIDを非表示/違反報告)
キュウ - すみません！！コメントする小説間違えてしまいました！！ (2019年5月3日 22時) (レス) id: b33addfcfc (このIDを非表示/違反報告)
キュウ - ちょくちょく夢主の名前と苗字？が反対になってますよ〜 (2019年5月3日 21時) (レス) id: b33addfcfc (このIDを非表示/違反報告)
青鯖(プロフ) - 亜京目さん» ようこそ文スト沼へ( ^ω^ ) (2018年10月24日 20時) (レス) id: c8be7af1d7 (このIDを非表示/違反報告)
亜京目(プロフ) - 青鯖さん» 最近友人に漫画を借りて一から読みました。文ストは初心者です。まんまと沼にハマりました… (2018年10月24日 20時) (レス) id: 7f37cdc276 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：亜京目 | 作成日時：2018年6月18日 15時
