吾輩はナオである４ ページ33
そんな猫の行動は、動物好きなAにとって嬉しいだろう。確かに仕事中でも動物と戯れる彼女の姿は音羽にとっても微笑ましい光景だが……目の前の猫に関しては気に入らない。
そう思った音羽は座ったままのAの腰に腕をまわすと、後ろから抱き締める。
そのまま彼女の頬に口付ければAはきょとん、としたまま抱えていたナオを床に下ろした。
表情を変えないAに見えたが、音羽が見れば彼女の耳は赤い。案外、このような類のスキンシップは未だに照れるらしい。
「ちょっ…ど、どうしたの尚。いきなり。」
「久しぶりにAに触れたくなったから。」
「ふ、触れっ……！？」
「嫌か？こういうの。」
「嫌じゃないけど、少し恥ずかしいというか…心の準備があるというか…。」
「それに、俺としてはナオ(猫)に見せ付けようかと思って。」
「見せ付ける？」
「Aの隣は、昔も今も“ナオ(お前)”じゃなくて“尚(俺)”なんだって。」
さも当たり前、と言わんばかりに告げられた彼の言葉は、Aの脳裏にある幼い頃の記憶を呼び起こす。
確か、今は亡き愛犬を幼い自分が「だいすき」と連呼しながら抱き締めていた時、Aの気持ちに応えるように顔を舐めてくれた愛犬。
想いが通じてる事が嬉しくてAが愛犬の頬にキスをした時、その場にいた音羽が愛犬へ拗ねたように言ったのだ。
《Aのとなりはこれからずーっと、俺なんだ！おまえには、ぜったいまけないからな！》
……と。
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カシオレ(プロフ) - exさん» はじめまして！コメントありがとうございました！励みになります。近々、めがねの続きをアップする予定ですので、これからもよろしくお願いします。 (2021年10月2日 17時) (
レス) id: 4f6cb09541 (このIDを非表示/違反報告)
ex(プロフ) - めがねの続き気になります！更新頑張って下さい！ (2021年10月2日 15時) (レス) @page10 id: 905bf9a542 (このIDを非表示/違反報告)
カシオレ(プロフ) - 。さん» ご指摘ありがとうございます！不明な点などあり、未熟ですが、これからもよろしくお願いします。 (2021年9月22日 19時) (レス) id: 4f6cb09541 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：カシオレ | 作成日時：2021年9月22日 14時
