#17 否定 ページ18
家について繋いでいた手を離し、インターホンを押す。するとドタドタという足音が聞こえてきて、『はーい』という元気な女の子の声が聞こえた。
ドアからは九条天が出てきて、苦笑いをした。
「ちょっとあの子は準備があるみたいで••••どうぞ」
不思議そうな顔をする環を急かし、家の中に入る。足を踏み入れるとふわりと何かの焼き菓子のような(それもちょっと変に焦げた)匂いが鼻をかすめる。招かれてソファに座るとローテーブルの上のガラスの瓶に可愛らしい白い花が飾られている。窓から見える、庭の花壇に咲いていた花だ。
「彼氏の紹介？」
神妙な顔でこそっと環が言う。正面のソファに座った九条天のことを言っているのだろう。
「まさか。テレビで見たことない？」
そうコソコソと話していると女の子がパタパタと走ってくる。お盆になにやらお菓子を乗せて。環の顔を見た瞬間、バッとお盆を置いて彼に飛びつく。
「お兄ちゃん！！」
「••••理」
とりあえず、ホッとした。そしてなんだか涙が出てきた。ずっとこの三人で会いたくて、ずっと探してきた。みんなでまた会いたくて、何年も探した。私は兄妹じゃないけど、この二人大好きだから続けてきた。
「理！ここにいたんだ••••」
感動的な再会の蚊帳の外のような九条天はなんとなく状況を察したのか、席を外した。
「理、兄ちゃんと帰ろう、一緒に暮らそう」
目を合わせ、手を握って力強く言う兄に理はたじろいだ。視線を下に向けている。そして彼女はアイドルを目指してここに養子に来ていること、一緒には住めないことを明かした。理自身もアイドルになるまで、一緒に住む意志はないことも。環は握っていた手を緩める。
「なんで、ほんとの家族なのに！」
行き場のない悲しみ、怒り••••感情の何かがこみ上げてきたのだろう。環の目に先ほどとは違った涙が見えた。
「ごめん」
理の目からも光が消えた。
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なつめみく - ええええ？！神！！すげーはまった！！なんか、たまきってめっちゃ可愛い！！今まで三月推しだったから盲目すぎて三月にばっか結婚しようとかいっちゃってたけどたまきも推しになりそー！！！がち可愛い！！！ (9月28日 16時) (
レス) @page26 id: ba14ff85c6 (このIDを非表示/違反報告)
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作成日時：2018年7月13日 22時
