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……




え、なんで、そんな沈黙なんですか!?




白布「いや、まて、冗談か?」



「え、真剣なんですけど……」



白布「……」



え、なんでまたそこで黙るんですか。



「……え、白布さんこそ冗談だったりします?」



白布「それはねぇから。」



即答かぁ


「なら、両思いってやつじゃないですか?」



白布「……。おう。……つーか、なんでそんな淡々としてんだよ。」



おぉ、これはもしや?



「……照れてるんですか?」



白布「あぁっ、もう、そうだよ。わりぃかよ。」



「全然。じゃあ、私達、彼カノですね。」



白布「!!。あぁ。」


なんか、嬉しい

なんだかんだ、最初から最後まで助けてくれた白布さんに、私はいつの間にか惹かれていたそうだ



まぁ、それを自覚したのもついさっきなんだけど……



それに白布さんって意外といじりやすいんだなー
覚えとこ




「あ、そうだった。私、ワンコに言う事あるんでした!」



白布「へー。行ってくれば?」



白布さん……もしかして……



「妬いてるんですか?」



白布「そうだよ。」


「!!」



まって、素直すぎる
これはこっちが照れる



白布「俺の言葉だけでそんだけ赤面すんなら、俺の事好きな事は分かったからいいや。だから、行ってこいよ」



「はい。……白布さんのいじわる!」



そう言って、私はワンコの元へ急いだ







.









「ワンコ!」



五色「?!なんだよ!!」



いきなり、後ろから私が呼んだから
びっくりしたワンコ



「ワンコさっき言いかけてた事あるよね?だから聞きにきた!」



五色「あー、その事か……えーっと……」



なんだか、歯切れ悪いなぁ
あ、いい事思いついた



「あと5秒数えるうちに言わないなら聞かない
5、4、3「ちょ、たんま!!」」


「早く言えよー。」



五色「分かったから。えっと、下の……名前。教えてくれ……」


「え、そんなこと?」


五色「しょうがねーだろ!!最初会った時もめっちゃ渋ってたし!なんか聞きずれーじゃん!」


「ワンコ……お前。」


五色「な、なんだよ?!」


「成長したなぁ。」


五色「はぁ?!!」


「いや、だって、最初の時はズカズカと人のパーソナルスペースに入ってくるわ、同じクラスでうるさいわで、ちょっと、……いや、かなりウザかった」


五色「そ、それは……」


「まぁ、いい思い出だよ」


五色「そうか!!」



あ、やっぱりワンコはワンコだわ
今なら尻尾と耳が見える

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作者名:椿 | 作成日時:2020年10月1日 5時

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