花言葉-8- ページ9
とりあえず暇だったし夜蛾先生からもある程度自由にしてて良いと言われたので気分転換に外に出ることにした
軽く私服とあとパーカを背負った格好で夜の薄暗い外を歩く
呪術高専内は意外と広い
まぁ、東京都といっても郊外の方なので女子にとっては虫刺されされやすいというという難点もあるかもしれないが
そもそも帳って虫避けに効くのかな
気ままにそんなことを考えながら、道にぽつぽつとあるほのかな外灯の光を頼りに足を進めていく
『寒っ』
風はまだ少し冷たく季節感を感じさせられる
改めて考えるとこの世の中は案外めんどくさいものだ
呪霊、腐った上層部、善人、悪人
上層部は数年前、父様が報告をしにいく時、見学という面目でついていったが
まぁ、私が衣瑠家の次の術師というのが不安だとか、私は何処かの術師に嫁がせた方が良いんじゃないかやら
聞いているとクソ過ぎて気持ち悪くなりそうな程に出てくる言葉の数々
私の隣でそのクソな戯言を一緒に聞いていた父様は無表情で受け答えしていた
声のトーンがいつもより低かったし心なしかこめかみにイラだちが現れていた
父様、いつもこんなクソの戯言を頑張って聞いているなんて逆に尊敬いたしますわ
その後は父様にハグ求められたんで素直にハグした
父様、いつもこんなに疲れてたから一日につき3回は私にハグを求めてたのか…今だけは癒してあげるわ
とまぁ、そんなことがあった為か私は上層部の連中は腐った梨と呼ぶことにした
私が転生した原因も結局なにもわかっていない
ドンッ‼
『エッッ?』
いきなり体が衝撃によりバランス崩し地面に近付いていく
地面にぶつか…!
ギリギリの寸前で私を足を踏み出しなんとかバランスを取り戻す
逆に私とぶつかった相手はそのまま尻餅をついてしまったらしい
「痛ってぇ…」
『って、その声は』
『「は!?!!」』
【ロベリア】
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作成日時:2020年12月7日 22時