2 絵の描きすぎで停学＆留年した。【呪術廻戦】

50日目 ページ5

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領域展開。
呪力で構築した生得領域内で必殺の術式を必中必殺へと昇華する呪術の極致。

七海さんが言うには、ツギハギは魂に干渉することが出来る術式。そして発動条件はきっと原型の掌で触れること。
だけどそれが必中の領域内なら私は今、文字通りの掌の上。









「…最っ悪」



「『無為転変』。今はただ、君たちに感謝を」









奥歯を噛み締めツギハギを睨んでいると七海さんは眼鏡を外し、微笑みながらこう言った。









「必要ありません。それはもう大勢の方に頂きました。悔いはない」


「…七海さん。一か八か、いいですか」

「はい。私の命狩野さんに預けます」









その言葉を聞いた私は深く息を吸いツギハギを見た。
きっとアイツの方が強い。領域を展開したところで押し返されて終わりかもしれない。
今思えば宿儺相手に領域を展開したのは間違いだったよ私。殺されてないのが奇跡、そればかりは宿儺に感謝しなきゃね。


冷や汗が私の頬をつたう。
私は手で印を組みニッと口角を上げる。









「オマエなんかに感謝されたくないね！！このツギハギ野郎！！」








そして、私は呪力を放出した。








「領域展か……！」








が、パリンっと頭上が割れる。それと同時に悠仁くんが領域に入ってきた。

結界内からの耐性を上げる程外からの攻撃に弱くなる。『領域』は"閉じ込める"ことに特化した結界。逆に侵入することは容易い。何故なら、侵入者にメリットがないから。

そして、悠仁くんが領域内に入ってきたのと同時にツギハギの肩から胸が切り裂けた。
ツギハギからたくさんの血が溢れ出し、領域は崩壊する。









「なにが、起きて……」









一瞬の出来事に私は唖然としていると悠仁くんはツギハギの元へ走り出した。









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