/嘘吐 ページ17
/
「 え、清川…？ 」
宮秋くんも、私も、キヨの登場に驚いていた。
どうして、ここにキヨが…？
「 宮秋部活いかねーの？ 」
「 いや、お前こそいかねーのかよ！ 」
「 俺はいーんです！ 」
上手だから！とキヨはドヤ顔を決めた。
宮秋くんは、なんだそれとでも言いたげに、笑っていた。
ほんとに、どうして、キヨここにいるんだろ…？
「 キヨ？どうしてここに… 」
「 あのなぁ、宮秋 」
「 ──へ！？ 」
キヨに、後ろから抱きしめられた。
驚いて、頭がうまく回らない。
「( え？え、キヨ、え… )」
「 Aはなぁ、俺の彼女なんだよ！ 」
「 え…は？嘘だろ 」
「 な、A？ 」
驚きが一気に重なって動けない私に、キヨは目配せをした。
…ああ、嘘か、だよね…。
嘘だとわかっていても、キヨの彼女だと宣言された事に嬉しく思った私は。
キヨが本当に好きなんだろうなって思った。
「 うん、ごめんね…宮秋くん、黙ってて 」
「 でも俺、崎原さんのこと好きだから…ごめん 」
「 うん 」
俯いて、しょんぼりしている宮秋くんに、罪悪感しかない。
嘘をついてしまった。
「( 宮秋くんに、嘘を… )」
ここは、いいことだと思って喜ぶところなんだろうけど。
私にとっては、良くない展開だったかもしれない。
「 じゃあね、崎原さん、と、清川 」
「 うん… 」
「 おうっ 」
罪悪感にかられる私とは裏腹に、キヨは清々しい笑顔を浮かべていた。
因みに、キヨの腕は私に回ったまま。
恥ずかしくて、宮秋くんのように俯いてしまった。
私…今、どんな顔してるんだろう。
嬉しい？
悲しい？
それとも…無表情かな…？
「 A？ 」
キヨが心配しながら顔を覗き込んだけど、私は何も思わなかった。
ただ単に、このままキヨと私が付き合ってるって噂が広まったら。
由衣にそれが耳に入ったら。
「 っ、どうしよ… 」
「 え？ 」
それしか、考えられなかった。
--------------------
15時間も寝ていたので頭が回りません。
語彙力のなさは許してください…
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 241人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「実況者」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
K原(プロフ) - 隣の立花さんさん» ありがとうございます！！励みになります！！ (2018年3月22日 22時) (
レス) id: 5365605382 (このIDを非表示/違反報告)
隣の立花さん - めちゃめちゃ面白いです！！！！これからも頑張ってください！！応援してます！ (2018年3月22日 19時) (レス) id: 9aa4804040 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：K原 | 作成日時：2018年3月19日 14時
