パープルベルベット《JUN》 (ページ24)

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２４．行きつけの店ページ24

タクシーが止まったのは目黒で、初めて松潤と会った通りの近くだった。

もしかして、と思っているとたどり着いたのはいつもの行きつけの店だった。

「ここ？」

潤「そう。あれ？来たことあった？この店落ち着くんだよね。」

扉を開けて中に入る。その後について入っていくと、

マスター「いらっしゃい！奥の個室空いてるから。…あれ？Aちゃん？珍しい組み合わせだな(笑)知り合いだったんだ？」

A「こんばんは。あの…知り合いというか。」

何て答えたら良いか分からなくなり、松潤を見つめた。

潤「この店良く来るの？」

A「よく来るっていうか、高校の時にバイトしてたんです。今は仕事帰りに飲みに来たり。」

マスター「いっつも2人で来てくれるんだよな。」

マスターが奥の個室に行きやすいようにカウンターの横の扉を開けてくれた。

潤「2人って、彼氏？」

部屋に入るときに松潤が振り返ってニコッと笑った。

A「彼氏っ？いやいや。一緒にバイトしてた友達ですよ。高校の同級生で。」

潤「高校の時にバイトか。何かそういうのいいな。楽しそう。」

二人で向かい合って席についた。

少し位店の照明に照らされた潤くんは見とれるくらいカッコよかった。