パープルベルベット《JUN》 (ページ25)

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２５．とりあえずページ25

潤「なに飲む？」

メニューを差し出してくれる。それを受け取って眺める。

とりあえずビール！なんていつものように言ったらひかれるよなぁ。
ここは可愛くカクテルとか？

ジーっとメニューを見ていると、

潤「いつも来てるんでしょ？普段はなに飲んでるの？」

と聞いてきたので、

A「えっと、ほとんど…ビールかな？」と言うと

潤「ふっ。じゃあ、俺もビール。食べ物は適当でいい？」

と言ってスマートにオーダーをしてくれた。

やっぱりこういうの慣れてるのかな？なんて思ったりした。

その後は仕事の話とか、バイトしてた時の話とか、彼はとっても聞き上手なので、私の話ばかりしてしまった。

潤「えーと、隆弘さんのお父さんが俺のお祖父ちゃんと兄弟で…、あれっ？じゃあ、俺とAってどういう関係になるの？」

A「ごめん、全然分からない(笑)」

お酒も入って私たちはお互いに打ち解けていた。

いつの間にか名前も呼び捨てだし。

潤「まっ。いっか。ってか、飲みすぎだよ！明日仕事だろ？」

A「だいじょぶだいじょぶ(笑)………。」

潤くんが私の肩を揺らすけど、余計にそれが心地よくて、そこから記憶が無くなってしまった。