【銀魂】はじめまして。木刀【刀剣乱舞】２

68.キス待ち ページ27

ふざけた文字に一期は召喚した刀を持ち鞘を抜いた
それを見て短刀達は止める様に一期の体を抑える


「いち兄駄目ですよ！モニター壊しちゃったらほんとに帰れなくなっちゃう！」

「こ、こんのすけくんが言ってました」

「考え直して！」


3人の必死の止めに一期は息を吐き刀身を鞘にしまった


「はぁ…何故こんなことに…」

一期は項垂れる様に地面にしゃがんだ


「いち兄があんなに取り乱すなんて…珍しい」


そんな一期を見てAは借りていた上着を彼に掛けた


「私がわがまま言ったのが悪いですよね…時間さえずらしていたらこんなことなかったかもしれないのに」

「A殿のせいじゃないですよ！私ももう少し注意深く周りを伺うべきだったので！」

「とりあえずこの場を脱却しないと」


Aは一期の手を取り立ち上がらせた
コロッと変わった彼女の態度に一期は驚く


「この同人誌みたいなノリは定番なんです。波に乗って行くしか私達にはどうにも出来ないんですよ。ですからどうぞ」


唇を待ち受けるかのようにその場に立つ


「いや」「あ、目瞑ってた方がいいですかね」


そう言うと目を瞑りまた待ち受ける


「A殿は嫌じゃないんですか！？」

「仮にも女を捨てている設定でいるのでキスぐらいどうって事ないです」

「設定…？」

「今日のAさん何か変です…」

「寒さで頭がやられたのでしょうか…」


一期は彼女の平然とした態度に驚きっぱなしだった


「…本当にA殿はそれでいいのですか？」

「大丈夫です」


Aの返事と共に彼は頬に手を置き短刀達に目を向ける


「お前達は目を瞑ってなさい」


その静かな言葉に秋田も五虎退もゴシップ好きの乱までもが急いで目を塞いだ

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