【銀魂】はじめまして。木刀【刀剣乱舞】２

44.不幸な審神者 ページ3

次の日審神者が目を覚ますとこんのすけが文を咥えていた

「政府からです」

なんだ？と審神者は文を開く


『審神者殿
厠設備の件に関しては刀剣男士に被害を与える恐れがある、と判断し設備の許可を与える。設備の工事については後日連絡をする。』


「…アイツどんな理由をつけたんだ？」









「オイ。和泉守」

朝御飯を食べ終わった和泉守を呼び止めた


「今朝便所設備許可が下りた。どういう理由をつけたんだ？」

「俺は知らねえよ。Aが申請書書いたからな」

「A…？」


嫌な予感がする、と審神者は思っていると後からあくびをしながら食堂に入るAを見た


「あ、A。ちょっとこっち来い」

そう言うといかにも嫌な顔をして審神者の元に行く


「お腹空いたんで…」

「分かってる。便所の事だ。お前が申請書書いたんだろ。なんて書いたら許可が下りてくんだ？」

「あ、許可出ました？やっぱり審神者さんの下の事情は政府も対処しきれませんかね」

「…下の事情？」

「審神者が毎日ﾋﾟ---をするので刀剣男士達による苦情。審神者と厠を分けてほしい、そう書いただけです」

「…は…はあ？」

「理由があれば何でもいいんですよね。じゃあ私は朝御飯行ってきます」

「あ、おいっ」「ぬしさま」

背後で小狐丸が呼んだ


「…ぬしさまの下の世話…私めができる限り協力してみせますので！分けたくらいで悲しまないでくださいね！」

「…は？何言って…？」


背後から肩を叩かれた。振り返るとまたAが立っていた


「言い忘れてました。EDの審神者さんがトイレに篭もり皆さんの迷惑になっていることは承知しておいて下さい」

「…は…？」

「トイレの増設ありがとうございました」


浅いお辞儀でその場を去るAを呆気なく見る審神者


刀剣たちに誤解を解くことは次の会議でできたが、政府の関係者からは数日白い目で見られる審神者だった

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