59.団子事件 ページ19
「はいお待ち!」
「わあ!美味しそう!!」
男の店に座り男が鶯色に小豆が乗った団子を持ってきてAの前に置いた
「抹茶小豆団子です。そこらの団子屋より自信があるんで!ゆっくり食べていってくだせぇ」
男が下がると前に座っていた長谷部に彼女は声をかけた
「ほら、そんな怖い顔しないで食べましょうよ。絶対に美味しいですよ。いただきまーす!……んー!美味しい!!」
幸せそうな顔をして食べる彼女を睨んだままの長谷部が口を開く
「いい加減に」「まあまあ落ち着いて長谷部さんもどうぞ」
Aが長谷部にもう一本の団子を口の前に持って行こうとしたら立ち上がったと同時に机にあった茶碗が当たって倒れてしまった
「あ」
その茶碗は長谷部の方に倒れ、中のお茶は全て長谷部のズボンにかかってしまった
「…あ…ごめっ」
すると長谷部がいきなり立ち上がりAの腕を掴んで外へと引っ張った
「え、ちょ、どこ行くんだ!団子がまだ!」
そのまま外に出て団子屋の隣の人気のない裏路地へと連れてこられた
「…あの…」
壁を背に長谷部と対面をし、いきなり胸倉を捕まれる
「さっきから主だからと好きな様にやってくれたな」
「いや、だってそうしなきゃおかしいだろ?なんだ?それとも主を罵りたいのか?」
凄まじい態度の圧に押されながらも、Aは怯まないぞ、と言うように言い返す
その一言が余計だったらしい。長谷部は拳を握りAの顔をめがけて振りかぶった
「え」
その拳は鼻先寸前のところで止まった
「調子に乗るなよ、小娘が」
耳に響く低い声で言いAの胸倉を離した
そのまま長谷部はAを置いて店に戻って行った
彼女は今だに固まり訳が分からずその場に座り込んだ
「ただ今帰りました」
「おかえり。ご苦労だったな」
本丸に2人が帰ると審神者が出迎えてくれた。長谷部は荷物を持ち門をくぐる
「Aもおかえり。初めての外はどうだった?」
「……」
「…A?」
「…あ、はい。ただいま」
それだけを言って門をくぐるAに審神者は首を傾げた
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Qたん - 神様、更新してくださいませ!!!!!!!! (2018年12月22日 7時) (レス) id: 1e4cd3bd39 (このIDを非表示/違反報告)
ねこうさ(プロフ) - ふるづき。さん» ふるづきさんコメントありがとうございます!そう言っていただけてすごく嬉しいです!!久しぶりの更新ですからもう忘れてるかなー、って思っていましたら早速ふるづきさんのコメントが来て歓喜しております!長らくお待たせしてすいませんでした、、 (2018年1月22日 10時) (レス) id: cf46f645dc (このIDを非表示/違反報告)
ふるづき。(プロフ) - 更新嬉しい(∩´∀`∩) (2018年1月20日 23時) (レス) id: d964ad1fa2 (このIDを非表示/違反報告)
ねこうさ(プロフ) - 黒狐☆さん» 黒狐さんはじめまして!コメントありがとうございます!地道に話を構成中ですが待たせていただいているので頑張って構成します!コメントありがとうございました! (2017年10月27日 23時) (レス) id: cf46f645dc (このIDを非表示/違反報告)
黒狐☆(プロフ) - 続き下さい(´・ω・`)待ってます(´・ω・`) (2017年10月26日 7時) (レス) id: 0b3fcf882a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ねこうさ | 作成日時:2017年3月18日 22時