【銀魂】はじめまして。木刀【刀剣乱舞】２

42.手合わせは苦手です(今剣リクエスト) ページ1

朝、掲示板を見ると手合せの所にまた自分の木札が掛けられていた

「いじめだろうか…」








「Aさんがきょうのあそびあいてですね！よろしくおねがいします！」

「宜しくお願いします」

てっきり打刀とか太刀だとか大きな刀が相手だと思いきや違っていた。今剣という短刀だ


「てあわせははじめてですか？」

「いえ、陸奥守さんと１回」

「なら、」

手に持った木刀を握り直して怪しく微笑んだ


「てかげんはなしでいいですよね？」

「え…あ、はい？」

「それならやりやすいです」


嫌な気がして手汗をかいてきた


「では」とお互いにお辞儀をして木刀を構えた
前のようにならないよう相手の動きを読み地面を踏み込んだ
木刀を振りかざそうとした時、相手が子供であることを思い木刀の動きを止めた

だが、その本人が前にいなかった


「あれ」「こっちですよ」

背後からの声に驚いて振り返ると目の前に木刀があり当たってしまった


「てかげんはなしといったじゃないですか」

「…テレポート使えるんですか」

「てれ…ぽー？」

「瞬間移動です！私見えませんでした！」

「ちがいますよ！ぼくはAさんのずじょうをとんでうしろまできたんです！」

「頭上を…？気づかなかった！すごいですね！身軽です！！」

「すごい…ですか？ぼくすごいんですね！わぁ！うれしいなあ！」

ぴょんぴょんと跳ねる姿は可愛い、と思った


「じゃあこれで終わりで」「まってください」


笑顔で腕を掴まれて行く手を阻む


「あるじさまにたのまれたのです。Aさんはみっちりけいこをつけてやれ、と」

「…あの髭面…」

「なのでもういちど」


そう言ってまた先程の位置に戻り木刀を構えたので仕方なく自分も木刀を構えた

今度こそ…そう思い足を踏み込んだのだが前には既に居なくなっている。後から気配がしたので片手でソレを掴んだ


「あっ、ぶな」

「！！」


今剣はストンと着地して止まってしまった
よくわからなかったが一応木刀を頭に当てた


「…大丈夫か？」

沈黙ながらも頭を頷かせホッ、と息を吐いた


「ちょっと喉渇いたんで水飲んできますね」





水を飲みに行ったAの背中を目で追いながら今剣は力が抜けたように地面に座った

思い出すのは木刀を片手で止めた時の彼女の姿


「…あのとき……わらってた…？」





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月輝さんの今剣リクエストでした！
ちょっと本編と関わらせてしまいました(笑)

リクエストありがとうございました！！

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