第７章:�� ページ34
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『王子は魔女を倒すのに苦戦しましたが、王子は最後の力を振り絞ってトドメを刺し、王国を救ったのでした。』
放送が流れると、３人の妖精が私の背中を押していく。
その視線の先には、お待ちかねと言わんばかりの光景が広がる。
基山先輩は寝台の上で両手を組んで寝ている。
「姫は死んでおりません。眠っているだけなのです。」
「魔女の呪いを解くには、愛する人との口づけをしなければなりません。」
「王子さま…どうか、姫に口づけを…」
私は基山先輩の顔を見る。
すると、舞台袖のほうから王さま姿の緑川先輩が、“そのままいっちゃえ！”という紙を両手で掲げながらコッチに見せてくる。
私は少し眉をひそめた。
(みんな頑張ってるんだ。基山先輩はキスをしなくてもいいって言ったけど、私だけ最後まで頑張らないわけにはいかないよ。)
「いいだろう。」
私はマントを翻らせると、寝台に手をかけた。
基山先輩と顔を近づけようとすると、寝台のきしむ音がする。
私はその音で少しためらってしまった。
でも、やるしかないんだ。
ファーストキス…
基山先輩には私ので悪いけど……
私は目を閉じて基山先輩の顔に近づける。
すると、何故だろう。
目尻から一筋の線が頬を伝って、1滴、また1滴…と、基山先輩の頬の上に落ちていく。
それに気づいた基山先輩は目をゆっくりと開ける。
(A………くん……。)
基山先輩、ごめんなさい…
こんな、こんなんで…私のファーストキスがなくなるなんて…
「泣かないで。Aくん。」
「えっ…」
基山先輩はそう言って私の左頬に手を添えた。
なぜだか、徐々に鼓動が早くなっていく。
基山先輩は、私の瞼に優しいキスを落した。
「き……やま……先っ…ぱい………」
「言ったでしょ？キスしなくてもいいって。」
「で、でも…みんな頑張ってるのに、私だけ最後までちゃんとやらないのおかしいよ……」
「……………………Aくんは、頑張ったよ。充分。」
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コウ様(プロフ) - サクランボさん» ひゃ〜ありがとうございます！そんなに面白かったですか！？Σ(･ω･;|||頑張って続き書きますので、宜しくお願いしますo(_ _)oﾍﾟｺﾘ (2017年3月25日 0時) (
レス) id: f66da3d657 (このIDを非表示/違反報告)
サクランボ - もう、この作品ヤバすぎです。 ちょー面白いです！ スゴイ勢いで読んじゃいました！！(笑)続きがめっちゃ読みたい！っておもいました。 (2017年3月24日 23時) (レス) id: d1420b6428 (このIDを非表示/違反報告)
コウ様(プロフ) - 秘密さん» コメントありがとうございます！こんな駄作を好きと言ってくれてとても嬉しいです！更新ペースが早いのは伏線とか忘れてしまうので…(´∀`)これからも暖かい目で読んでくれると嬉しいです♪ (2017年3月21日 23時) (レス) id: f66da3d657 (このIDを非表示/違反報告)
秘密(プロフ) - 語彙力がなくてすいません、とにかくこの小説の雰囲気というか設定や書き方や表現や発想力、読んでてわかりやすいところやテンポの良さなどその他諸々好きです！続きはとても楽しみですが、無理なさらない程度でどうか頑張って下さい、応援してます！！ (2017年3月21日 21時) (レス) id: 05f3637faf (このIDを非表示/違反報告)
秘密(プロフ) - 初めまして、失礼します。登場人物の表情や心情を顔文字や記号を使わずに表現されてるのに感心しました。図にしなくても人物の体勢や状況がわかり、読んでるとその光景が浮かんできます。小説の書き方がお上手だと思いました！更新ペースも早くて尊敬します。 (2017年3月21日 21時) (レス) id: 05f3637faf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：コウ様 | 作者ホームページ：http://id37.fm-p.jp/484/eleven02/
作成日時：2017年3月18日 1時
