第５章:�� ページ22
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「あれ、Aくん…。お風呂入ったの？」
「あ、はい…。」
「でも、オレ達と全然会わなかったけど…」
「ち、近くのお風呂屋さんに…。どうしてもオレの体見られたくないんで…」
それでも、女湯の方に突進したことはバレてないからよかった。
入ってすぐに誰もいないこと確認して速攻で終わらせたから。
「そっか。だから女装する時も少し嫌がってたんだね。」
「すみません…」
「ううん。オレこそ気が利かなくてゴメンね。布団敷くから手伝ってくれる？」
「はい！」
私は押し入れの中に入っていた布団を１枚引っ張った。
「その布団Aくんのだから、オレのベッドのそばに敷いて。」
「はい！」
基山先輩の指示に従って着々と寝る準備を進める。
保安球で灯る電気を消すと私と基山先輩は布団の中に潜り込んだ。
「…基山先輩。」
「ん？」
「あの…無神経な質問何ですけど、いつから……ここにいるんですか？」
私のそんな問いにもマジメに答えようと、「うーん」と考える。
「分かんないなぁ。姉さんが言うには、気づいたらお日さま園のそこの門の前に座ってたんだって。親のこともあんまり覚えてなくて、兄弟がいたかどうかも覚えてないんだ。」
「そうだったんですか…。…オレも、本当の親がどこにいるか分からないし、顔もそんなに覚えてないけど…。」
「え…Aくんも、親居なかったの？」
「今は里親に引き取られてそこで暮らしてますけどね！オレは小さい時のこと、今でも鮮明に覚えています…。」
私は暗い天井を見ながら頭の中で幼い時のことを思い出す。
あの過酷な日々で、私を支えてくれたのは紛れもない兄。
捜し出して、別にどうこうする訳じゃない。
ただ、私がいなくても幸せに生きているのか…それだけを知りたいだけ。
基山先輩のように、兄弟がいたかも覚えてないかもしれないし。
それでも、私は知っているからそれでもいいと思って…
だから、探さないと…
「ごめんなさい、つい気になっちゃって…」
「ううん。オレこそ、辛いこと訊いちゃってゴメンね。でも、これ親睦会だから。Aくんのこと知れて、オレは嬉しいよ。」
「基山先輩…」
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コウ様(プロフ) - サクランボさん» ひゃ〜ありがとうございます！そんなに面白かったですか！？Σ(･ω･;|||頑張って続き書きますので、宜しくお願いしますo(_ _)oﾍﾟｺﾘ (2017年3月25日 0時) (
レス) id: f66da3d657 (このIDを非表示/違反報告)
サクランボ - もう、この作品ヤバすぎです。 ちょー面白いです！ スゴイ勢いで読んじゃいました！！(笑)続きがめっちゃ読みたい！っておもいました。 (2017年3月24日 23時) (レス) id: d1420b6428 (このIDを非表示/違反報告)
コウ様(プロフ) - 秘密さん» コメントありがとうございます！こんな駄作を好きと言ってくれてとても嬉しいです！更新ペースが早いのは伏線とか忘れてしまうので…(´∀`)これからも暖かい目で読んでくれると嬉しいです♪ (2017年3月21日 23時) (レス) id: f66da3d657 (このIDを非表示/違反報告)
秘密(プロフ) - 語彙力がなくてすいません、とにかくこの小説の雰囲気というか設定や書き方や表現や発想力、読んでてわかりやすいところやテンポの良さなどその他諸々好きです！続きはとても楽しみですが、無理なさらない程度でどうか頑張って下さい、応援してます！！ (2017年3月21日 21時) (レス) id: 05f3637faf (このIDを非表示/違反報告)
秘密(プロフ) - 初めまして、失礼します。登場人物の表情や心情を顔文字や記号を使わずに表現されてるのに感心しました。図にしなくても人物の体勢や状況がわかり、読んでるとその光景が浮かんできます。小説の書き方がお上手だと思いました！更新ペースも早くて尊敬します。 (2017年3月21日 21時) (レス) id: 05f3637faf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：コウ様 | 作者ホームページ：http://id37.fm-p.jp/484/eleven02/
作成日時：2017年3月18日 1時
