第４章:�� ページ21
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その頃
「あ、ヒロト。」
「やぁ。また会ったね。」
生徒会の２年生が揃った。
確かに、みんなでずっと遊んでいたからお風呂に入るタイミングも一緒。
「そういやアイツはどーした？」
「Aくん？」
基山先輩はシャワーのノズルを捻って頭からお湯を流していく。
南雲先輩は「そーそー」と頷く。
「アイツぜってぇ怪しいって。」
「そお？どこが？」
緑川先輩がタオルに空気を入れて遊びながら訊ねる。
「オレはな、アイツのことオカマだと思うんだ。」
「なぜそんな結論になったんだ？」
涼野先輩が不思議そうに言うと、南雲先輩は自信ありげに答える。
「オレはな、一回女装したAに会ったんだよ。偶然。」
「生徒会鬼ごっこの罰ゲームのこと？」
「全然ちげーよ！休みの日、学校の外でだよ！」
涼野先輩と緑川先輩は首をかしげながら喉の奥を唸らせる。
「そーかなぁ…。確かに生徒会鬼ごっこの時のAくんの女装は可愛かったけどね。」
基山先輩は身体を泡で包むとシャワーから再びお湯を出して洗い流す。
「オカマだったら可愛くなれるメイクの一つや二つ、知っててもおかしくはないだろ？」
「私は逆だと思っていたが…」
涼野先輩がそう言うと、南雲先輩が「あ？！」と、突っ込んでくる。
「テメェバカかよ！男子校だぜ？お前の逆って、女が男装してここに入るって事だろ？ンなわけねーだろ？どーやって入学すんだよ。」
「でも、確かに名前とか女の子っぽいよね…」
「偶然だ、偶然。」
南雲先輩は緑川先輩の言葉をぶった斬るかのように否定する。
「でも、生徒会鬼ごっこでの女装だって、もし本当に女であればそれこそメイクの一つや二つ、知っててもおかしくはないんじゃないか？」
涼野先輩がそう言うと南雲先輩は顔を歪ませる。
「オレは普通の男の子だと思うけどなぁ…。でも、風介の勘って結構当たるからなぁ〜」
基山先輩は洗い終えるとみんなの浸かる湯船にユックリと足を入れた。
「どっちにしても、Aくんお風呂にいつ入るんだろうね。」
緑川先輩が壁に掛かっている時計を見て言うと、みんなの心の中に“私”を疑う事が芽生えてきた。
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コウ様(プロフ) - サクランボさん» ひゃ〜ありがとうございます！そんなに面白かったですか！？Σ(･ω･;|||頑張って続き書きますので、宜しくお願いしますo(_ _)oﾍﾟｺﾘ (2017年3月25日 0時) (
レス) id: f66da3d657 (このIDを非表示/違反報告)
サクランボ - もう、この作品ヤバすぎです。 ちょー面白いです！ スゴイ勢いで読んじゃいました！！(笑)続きがめっちゃ読みたい！っておもいました。 (2017年3月24日 23時) (レス) id: d1420b6428 (このIDを非表示/違反報告)
コウ様(プロフ) - 秘密さん» コメントありがとうございます！こんな駄作を好きと言ってくれてとても嬉しいです！更新ペースが早いのは伏線とか忘れてしまうので…(´∀`)これからも暖かい目で読んでくれると嬉しいです♪ (2017年3月21日 23時) (レス) id: f66da3d657 (このIDを非表示/違反報告)
秘密(プロフ) - 語彙力がなくてすいません、とにかくこの小説の雰囲気というか設定や書き方や表現や発想力、読んでてわかりやすいところやテンポの良さなどその他諸々好きです！続きはとても楽しみですが、無理なさらない程度でどうか頑張って下さい、応援してます！！ (2017年3月21日 21時) (レス) id: 05f3637faf (このIDを非表示/違反報告)
秘密(プロフ) - 初めまして、失礼します。登場人物の表情や心情を顔文字や記号を使わずに表現されてるのに感心しました。図にしなくても人物の体勢や状況がわかり、読んでるとその光景が浮かんできます。小説の書き方がお上手だと思いました！更新ペースも早くて尊敬します。 (2017年3月21日 21時) (レス) id: 05f3637faf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：コウ様 | 作者ホームページ：http://id37.fm-p.jp/484/eleven02/
作成日時：2017年3月18日 1時
