甘いラブソングよりも (ページ14)

今日:2 hit、昨日:3 hit、合計:24,384 hit

甘いラブソングよりも後編ページ14

.

「これ、聴いて？」

ヌナから差し出されたイヤホンの片側を
無言で受け取って耳に差し込む。

「あたし、この曲好きだなあ～」

ヌナが差し出したイヤホンから聴こえたのは
最近出したばかりの新曲。

「これ、ドンヘが作曲したんだよね？」

DH「…うん」

「あたしね、ドンヘの作る曲、大好き」

超絶可愛い笑顔のヌナ。
そんなの反則だよ…

でもさ、

DH「曲、だけ？」

俺を嫉妬させた罰。
俺のこと、好きって言ってよ？

「んー、、、」

DH「どうなの？A」

「…声も好き、」

DH「ヒョクの声が好きなの？」

「ん、ぃや…普通(笑)」

もっとヌナを困らせたい、

DH「じゃあ、誰の声が好き？」

「んー、イェソンさん！」

いやいや、笑
そこは俺って、答えないわけ？

「あ、でも、

…あたしはドンヘが好き」

不意打ち。
反則。照れながら言うの、反則でしょ。

DH「ふーん？

じゃあ、ヌナのためだけにこれからもたくさん甘いラブソング歌ってあげる。」

すっかり上機嫌な俺。

「いや、それはいい」

は？？？
今なんて？？？

DH「…」

「いや、えと、そうじゃなくて」

DH「じゃあ、何」

またもや不機嫌モードな俺に

「…甘いラブソングよりも

ドンヘが隣にいてほしい」

そうやって最高の笑顔で答えたヌナに

俺は結局、翻弄されてる。

end