(短編) 嘘 ページ38
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藍沢の弱点その1:藍沢は嘘をつくとき必ず左下に目をそらす。
嘘
始めて体を重ねてから、俺らの関係は少し変わった。
これまで通りデートを重ねるが、そのあとは必ず藍沢の家に帰るようになった。
藍沢は家に帰るや否や面白いほど急にぎこちなくなって俺を避ける。
何気ない会話で警戒心を解き、根気強く隙を伺う
藍沢は初め俺から逃げようと暴れる
俺を家に招き入れておいて何をいまさら、と
その矛盾さえかわいくて笑ってしまう。
「A」
今だけ許される名前を呼んで、一つキスを落とすと、
水をかけられた火みたいにたちまちおとなしくなる。
お互い体の隅々まで見た仲だというのにキス1つで頬を紅潮させる藍沢。
でもそんな風に何度目になっても初々しい反応を見せてくれる藍沢がたまらなくかわいい。
いつものように唇、頬、耳、首筋、の順で途切れのない甘い刺激を与える。
そしてこれまたいつものように俺の手が藍沢の服にかかった時、
ぐい
「……いたい」
彼女の両手が俺の顔面を押しのけた。
珍しく抵抗の色を見せる藍沢に
負けじと2本の腕をまとめて捕まえてベッドの上に固定する。
気を取り直してキスしようとすると、今度は顔をそらされた。
……今日はどうやら抵抗デーらしい。
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もふもふぷりん - この作品めっちゃゃ好みです。こういうのあんま見たことなかったんですけど、はまりました。 (2021年6月14日 23時) (レス) id: 3a2887f079 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:kiki | 作成日時:2020年6月2日 0時