検索窓
今日:2 hit、昨日:20 hit、合計:61,110 hit

死にたがりの手紙 13 ページ26

『あっ、奥さんの写真見る?いやむしろ見て』


ミ「う、うん」



悲しそうな瞳から一変、顔をバッと上げて押し気味にいうAに少し後ろに下がりながらも三澄は答えた

嬉しそうに携帯を開き、いくつか操作した後携帯を机の上に置く
画面には優しそうに笑う黒く長い髪の綺麗な女性



久「綺麗な人ですね」


『でしょ』


三「隣の男性は誰ですか?」



三澄が画面を指差した先にいるのは女性の隣で爽やかに笑う黒髪の短髪の男性



『え?俺だよ』


「「え?」」


久「本当ですか?え?え?」


三「今と全然違う」



三澄や久部が驚くのもそのはず
画面に写るのは黒髪で爽やかに歯を見せ笑うイケメン、今目の前にいるのは長い髪に茶髪で柔らかに笑う美女?



『寧ろこの写真の俺が俺だよ』

『元々は髪染めてなかったし伸ばしてもなかった。隣に物凄い美女がいるんだよ?俺も吊り合うようにしてなきゃいけないからね』



画面に映る女性を壊れそうなものかのように優しく触れた



三「Aってこんなに喋るっけ?」


『ちょっと酔ってるからかな〜。俺は皆の前ではアレだけど彼女がよく喋る人だっからね〜…綺麗な声だよ』


久「彼女さんのこと大好きだったんですね」


『大好きじゃ足りないよ。何よりも愛してたから………あぁ会いたいな』



憂いを帯びた笑みを零すとジョッキの中のビールを飲み干した
そんな彼を見て2人は少し気まずげに料理を口に運んだ



『そんなに気まずそうにしないで…って言っても難しいか……そろそろお開きにしよっか。夕子は寝てるし明日も仕事あるし。ね?』


三「そうだね、帰ろ」


久「ですね」


『じゃあ俺タクシー捕まえてくるから机の上の片付けと夕子起すの頼んだ』


携帯をポケットへ仕舞い外していたネックレスと手袋を付けコートを着ると個室から出て行った

2人は言われた通り片付け、東海林を起こして会計へと向かった


久「俺出します」

三「いいよ。私がお詫びしたくて来てるんだから」


「あのっ、先程出て行かれた女性?男性?が払って行かれましたので結構です」


三「えっ…そうですか。あっ美味しかったですご馳走様でした」


久「ご馳走様でした」


「ありがとうございました。またのご来店お待ちしております」


レジの前で争っていたが店員の1言によって収まり急いで店を出ると丁度タクシーを捕まえたAの後ろ姿があった



三「これがAのモテる理由だよ笑」


久「そうっすね笑」

予定外の証人 1→←死にたがりの手紙 12



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.8/10 (79 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
261人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

天魔神(プロフ) - 青龍 葵さん» 大変お待たせしました!!本日更新しました (2018年9月14日 17時) (レス) id: aed4fff229 (このIDを非表示/違反報告)
青龍 葵(プロフ) - 更新はされないんでしょうか? (2018年9月7日 15時) (レス) id: e202ca34d9 (このIDを非表示/違反報告)
天魔神(プロフ) - Ayameさん» ありがどうございました。修正させていただきます (2018年3月22日 14時) (レス) id: aed4fff229 (このIDを非表示/違反報告)
Ayame(プロフ) - すみません10でした。「今月は出ませんでした〜」と「遺体が集まるといえば〜 」は中堂さんではなく木林さんのせりふです (2018年3月22日 2時) (レス) id: dda21d32b5 (このIDを非表示/違反報告)
天魔神(プロフ) - Ayameさん» どこが違うのか教えていただいてもよろしいでしょうか? (2018年3月22日 2時) (レス) id: aed4fff229 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:天魔神 | 作成日時:2018年3月20日 20時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。