文豪さんの反応が見てみたい！【文豪ストレイドッグス】

目覚めてみた ページ12

中島敦

ガシャンと手に持っていた花瓶を落とし此方へ駆け寄ってくる

｢Aさん…？
ほ、本当に目が覚めて…？｣

まだ少し混乱している彼におはよう、と声を掛けると目に涙を浮かべながらも目一杯の笑顔で

｢おはようございます…！！｣

と返してくれる



太宰治

｢心中は〜一人では〜…｣

いつものおかしな歌を歌いながら病室に入ってきた彼にまたサボりですか？なんて聞けば目を丸くして此方に駆け寄ってくる

｢良かった…｣

そう言って抱き締める彼の目には滅多に見せない涙が浮かんでいた



芥川龍之介

“Aさんが目覚めました”

任務から戻った直後、樋口ちゃんにそう言われ真っ先に医務室へと向かう

体を起こし窓の外を眺める彼女に歯を食い縛れと命じ平手を一発

｢この一ヶ月近く…生きた心地などしなかった…ッ！｣

そう言って強く抱き締める
平手の痛みはきっと愛情の大きさ故



中原中也

仕事を終えふらりと彼女の病室に立ち寄るとそこには体を起こして月を眺める貴女
驚いて目を見開いていると此方に気づいた貴女が夜中だけど…おはようございます、と苦笑いしていて
慌ててそばに寄り手を握ると少し恥ずかしそうに微笑む彼女

その笑顔も温もりも貴女が生きている証拠

その事実に込み上げる涙を堪えていれば中也さん泣いてます？という彼女の声

｢五月蝿ェ｣

自分の被っていた帽子を貴女に押し付ける

｢手前が寝てた一ヶ月分の仕事が溜まッてんだ
退院したらキリキリ働いて貰うからな｣

そう笑う彼は貴女が目覚めた報告と自分と貴女の休みを捥ぎ取る為に首領の元へと向かっていった

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