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8話 ページ9
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そのときは、突然訪れた。
土曜日。
本来なら授業はない日。
私は職員室で、部活動の声をBGMにして仕事をしていた。
日直制で、部活動の顧問はそれぞれの指導をしているのもあり、
職員室にいる教師は数少なかった。
「……竹咲先生！！！大変です！！！！」
そう叫んだのは、1つ後輩の先生だった。
「……どうしたの？」
なにかあったんだろうか、そんなに焦ることが。
「竹咲先生のクラスの子が……！！」
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「……この度は、本当に、すみませんでした」
来栖くんの頭を無理矢理下げさせる。
まさか休日も、来栖くん＿＿あなたの顔を見ることになるなんて。
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「来栖くん、どうして＿＿万引きなんかしたの？」
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作者名：くしこゆ | 作成日時：2021年4月5日 15時
