76 出会い ページ26
「さて、どうしたものか・・・」
ソラノは目の前の地図を見てそう呟く
非番のある日・・・ソラノは散歩をしていたのだが、気がつけば知らない場所に来ていたのだ
"確か、今日は迅様と烏丸様が非番でしたよね??連絡して迎えに来て貰っては如何でしょうか??"
ルシフェルはソラノにそう言う
「そうだね・・・携帯がない」
ソラノは苦笑いしてそう言う
"そう言えば、朝起きて携帯見たら充電が無いと言って充電していましたっけ??"
ルシフェルの言葉にソラノは唯苦笑いをした
「・・・思えば、今日なんだよな・・・あの人達の命日」
ソラノは小さな声でそう呟いた時だった
「如何しました??」
そんな声が聞こえソラノは後ろを振り返る
其処にいたのは黄色い犬だった
「・・・犬??」
「は、初めまして!!」
其処にいる犬はソラノにそう言う
「は、初めまして・・・」
「日野リリエンタールと申します」
「唯木ソラノと申します」
ソラノはリリエンタールと名乗るその犬の前に屈んでそう言う
「怖くないんですか??わたくしめの事・・・」
「??別に・・・喋る犬ではありませんが似た様なモノは見た事あるので怖くはありませんよ??」
ソラノは笑ってそう言う
「そうですか・・・所でソラノは如何したんですか??」
「えっと・・・迷子ですかね??」
ソラノは苦笑いしてそう言う
「なら、わたくしめがソラノを案内するのです!!」
「ソレは申し訳ないです、リリエンタールさんは・・・買い物か何かしているのでしょう??」
ソラノはリリエンタールが持っているカバンを見てそう言う
「ソラノが帰れないと心配しますよ??」
「大丈夫ですよ、ちゃんと散歩してきますと一緒に住んでいる人には伝えてありますから」
「ソレでもその人はソラノが帰って来るまで心配しますよ??」
「!!」
___今まで、何処にいたんですか!!探していたんですよ!!___
___此処がソラノちゃんの居場所だよ___
「そうですね・・・心配するかも知れません、今一緒に住んでいる人達は心配性ですから」
ソラノはそう呟く
「リリエンタールさん・・・よろしくお願いします」
「!!はい!!」
ソラノがリリエンタールに手を差し伸べリリエンタールがソラノの手を掴んだ時だった
「!?」
その場が光り出し、ソラノは自分の体に違和感を覚えたのは
「(この感じ・・・何が起こったの??)・・・!!」
ドカッ
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作者名：楓花 | 作成日時：2021年3月2日 23時
