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「・・・」
迅達が玉狛から逃げ出したソラノを探している間
ソラノは雨に濡れながら歩き出していた
(迅さんを除く玉狛の人がどんな反応するかなんて分からない・・・だけど、聞くのが怖い・・・だから逃げてしまった)
ソラノは空を見上げる
「・・・今思えば、両親を喪った日も、彼らを喪った日も雨が降ってたな・・・」
歩みを止めたソラノは前をジッと見つめる
「子供みたいに逃げちゃったな・・・ルシフェル達にも怒られる未来しか見えない・・・けど、戻れない・・・このまま如何しようかな・・・リヴァイアサン、聞こえる??」
"聞こえている、そのまま飛び込む気か??"
「今濡れてるけどさ、それ以上に濡れたい気分なんだ・・・今回の出来事もあの時の出来事達も忘れる気はないけど・・・今だけは一瞬でも良いから忘れたい、そんな気分なんだよ」
"・・・付き合おう"
「・・・ありがとう」
ソラノがそう呟きながらその場から飛び降りようとした時だった
ガシッ
「何しようとしているのさ!?」
ソラノの腕を掴んだのは迅だった
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作者名：楓花 | 作成日時：2021年3月2日 23時
