【実況者】こんなに好きなのはあなたが初めて【キヨ】 (ページ12)

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第11話ページ12

『追加ありがとう！さっきのAさんだよね？』

「なんで私の名前わかったんだ...？」

LINEの名前は下の名前しか書いていない。
不思議に思いながら返信を返そうと文字を打ち込む。

『そうです。よく名前わかりましたねｗ』

『名札に名前書いてあったよ～ｗ』

ハッと自分の胸元を見ると、フルネームがしっかりと書かれていた。

『そうでしたねｗフジさん..と呼べばいいんでしょうか？よろしくお願いします。』

素っ気ない内容だ、と思いながら見ているとすぐに既読がつき返信が来た。

『フジでいいよ！俺もAちゃんって呼んでもいい？』

「わお、なんかチャラ男っぽいぞ」

さっき会った時は明らかに年下であろう自分に敬語を使い、丁寧に頭まで下げてくれるような人だったのに、LINEでは本当に本人なのかと疑うほど全く違っていた。

『了解です～！私のことは適当に呼んじゃってください！』

『あ、ゲームの件ですけど、明日の昼間とか空いてますか？』

送るとすぐにつく既読という文字。

『日付的には今日かな？大丈夫だよ～！』

そう言われ時計を見ると、もう朝の6時だ。
5時にバイトが終わり、帰ってきてから連絡していたため、こんな時間になってしまっていた。

「まあきっと悪い人ではないだろう」

朝早すぎに失礼だったかもと思い、

『朝早くから失礼しましたm(__)mでは今日の13時頃、昨日会ったコンビニでよろしいでしょうか？』

と、謝るついでに時間と場所を指定する。
するとすぐに、

『大丈夫だよ！おっけ～！』

という返事が来る。
スタンプを一つ押して携帯を閉じ、シャワーを浴びた。

布団に入る頃には朝の7時をまわっていて、外から日差しが差し込む。
眩しくて光を遮断してくれるカーテンを閉め、12時に目覚ましをセットするとすぐに眠りについた。