【進撃の巨人】 IQ200の天才少女 (ページ40)

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エルヴィンとの話を終えた俺は、頭を悩ませていた。

今回の作戦についてはとても理解できている。

けど、どこでどう出てくるかも分からないし、そもそもちゃんと出てくるかどうかも分からない。

そんな中、あの班員の数で対処できるのかどうかだ。

確かに、リヴァイと俺がいればたいていの難所は回避できるだろう。

班の位置的にも、巨人が入ってくることはあまりないはずだ。

けど、エレンの使い方によっては、逆に危なくなる危険性もある。

もし巨人になったとして、前のように自我がなくなる、なんてことがあったら大変だ。

いつかの噂で壁をふさいだ、なんてことを聞いた時は嘘だと思ったけど、本当だとはな…。

ずっと地下街にいたせいで、そういう情報も信じられるものが少ない。

もっと地上での生活をしておけばよかったか。

そんなことを考えていると、もう外は夕方らしく、廊下の窓から明るいオレンジ色の光が差し込んでいた。

「飯でも食うか…」

今の時間なら、兵士が色々といるだろう。

食堂へと足を進めると、後ろから足音が聞こえた。

この足音は聞き覚えがある。

ぱっと振り返ると、そこには予想通りリヴァイがいた。

「何してんだお前」

リヴ「食堂だよバカ」

「あ？」

こいつは本当に一言多いと思う。

あの会話にバカだと思う言葉があったか？

いや、言った覚えがない。

リヴ「俺は腹が減ってんだよ。いちいち突っかかってくんな」

「てめぇが何でもかんでも一言付け足すからだろ」

お互いに睨み合っていると、リヴァイの奥からハンジがスキップしてきた。

ハン「何やってんのー？」

「…なんでそんなテンション高いわけ？」

ハン「ちょーっとねぇ♪」

俺と初めて会った時のような顔をしている。

「キモイからやめろ」

リヴ「それはお互い様だろ」

「あ？」

ハンジに向けていた顔をリヴァイに戻して、再び睨み合う。

ハン「おっと…まだ喧嘩してるの？同じ部屋になったんだから前みたいに仲良ししないの？」

リヴ「あ？」

「その日のことは忘れろ、絶対に」

ハン「おぉ…般若……」

そんなことを呟いて、ハンジは逃げるように食堂へと走っていった。

「なんなんだほんと…」

ハンジの背中にそう言って、その後を追うように歩く。

後ろからリヴァイの舌打ちが聞こえたけど、もちろん無視。

今度はリヴァイの後ろからエルヴィンが来ているのが見えたから。