【進撃の巨人】 IQ200の天才少女 (ページ34)

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IQ 32 ページ34

「はぁっ、はぁ……」

エル「どうした、もう終わりか」

「まだ、いけるに決まってんだろっ……！！」

ﾌﾞﾝｯ

「ふんっ……！」

エル「…君はこの程度なのか？」

ｶﾞｼｯ

ﾀﾞﾝｯ

「ﾁｯ……!」

ﾄﾞﾝｯ

エル「おっと…」

ﾄﾞｶｯ

ｽﾞｼｬｯ

エル「ｹﾎｯ……」

「はぁっ、はぁ……」

こんなにも、エルヴィンが強いとは思わなかった。

正直、舐めてかかっていた。

リヴァイがあれだけだから、団長もたいしたことないだろう。

そう思っていたのに。

「てめぇのっ…口止めってのは…はぁ……こんなクソ疲れるやつなのかよ…」

こんなに疲れたのは久しぶりかもしれない。

それは、エルヴィンとの力の差が半端ないからだ。

実際、何度も地面に叩きつけられ、背中がｼﾞﾝｼﾞﾝとしていた。

もしかしたら、傷の一つ二つは余裕でできているかもしれない。

エル「まぁ、こんなところか」

「やっと終わった………」

もう辺りは暗く、本部の灯りが一番明るいと言ってもいい。

外でずっと格闘術やら対戦やらをやっていたら、いつのまにかこんな時間だ。

エル「どうだ、私の部屋で飲んでいくか？」

エルヴィンにとっては、何の企みもないただの言葉なんだろうが、俺にとっては二つの意味で吐き気がする。

「今の俺に酒を飲ませたらすぐに吐くぞ…」

エル「それは困る」

「しかも、つい最近リヴァイとのことがあったばかりだしな…うぇっ」

思い出すだけで吐き気が増す。

エル「けど、まだ夕食を食べていないだろう？さすがにそれは身体的に影響が出るだろう」

「あぁ…飯はいい。別に、今まで貴族と暮らしてきたわけじゃねーんだぞ。地下街で暮らしてりゃある程度の空腹は我慢できる。身体的にも影響は出ねぇ」

それより、この吐き気をどうにかしてほしい。