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19話 ページ19

この村には、生き残ってる住民は鬼に脅えながら生きていた。

Aは鬼の気配を感じ取る度に一軒一軒回る。

気づいたことは、ここの鬼は、この村の住民だったこと。


『この村にも、鬼舞辻無惨が来たってことか』


Aは鬼の爪を避けて、振り返る時に頸を落とす。

鬼を倒したと思ったら鬼を狩り続けて計四体の鬼を倒した。

町を進んで最後、大きな屋敷があった。


『ここ……』

「ここは、村長の家でございます」

『……ここにも、鬼が居るね』


Aは瞬く間に屋敷に入り込んだ。

すると、Aは屋敷の縁側で鬼の少女の、人間の少年が話している光景を見た。


『なん、で……』


Aは衝撃だった。

鬼が、身内を襲わない。

鬼になりたてだと、重度の飢餓状態で、すぐに人を襲うのだ。

Aは手が震えた。

だが、Aは一瞬で持ち直して柄に手を当てた。


「っ、待ってくれ!」


少年がこちらに気づいて、少女を庇うように立った。

その咄嗟の行動にAは止まる。


『なんで、それを庇うの』

「妹は、妹は、鬼になったけど、一度も人を食べていない!」

『それじゃダメなんだよ』


Aは刀を握って、少女の頸に刃を当てた。


「やめろぉぉぉ!!!!」

『っ!』


何処から取り出したのか、刃物を持って、少年が背後を襲ってきた。

それを避けて、二人から離れる。


「殺させなんかしない!!」

「……」


何度も合った。

まだ癸だった時に。

家族だった者が鬼になった時、皆、懇願した。

けど、その間にも鬼は身内を襲う。

それでも、今の状況は一番竈門兄妹に近い状況と言えるのだろう。

確かにこれだと疑心暗鬼に落ちる。


『鬼は殲滅するもの。
他人を巻き込む前に、ここで終わらせる』

「っ、俺を食え!!」


Aは少年の言葉に驚く。

鬼は笑って、少年に手を伸ばそうとするのを、Aはすんの所で止めた。


『自ら食え、なんて叫ぶとは思わなかった』

「なんで、」


鬼の頸を落として。

妹は灰になる。その瞬間、背後の少年は消えた。


『……幻覚の、血鬼術……』


恐らく、屋敷に入った瞬間から血鬼術にかかり、動揺している内に食べるのが主流なのだと考えた。

それらが終わった後、Aはホッと一息をついて、息を吐いた。

その瞬間、銃声が連続して聞こえた。

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作者名:やぁと | 作成日時:2021年10月19日 21時

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