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6話 ページ6

Aはため息を吐いて藤の紋の家に入った。


『ごめんくださーい』

「はい……」

『あ、どうも、朝早くにすみません』

「いえいえ、どうぞこちらに」


出迎えてくれた中年の男性は、Aを屋敷の中に案内した。

庭が広く相変わらず広いなぁ、と思いながらAは屋内に入った。


「こちらになります」

『どうも』


一室に案内されると、そこは綺麗に寝床も準備されていた。

いつでも鬼殺隊がやって来ても受け入れられるようになってるのだろう。

そう思いながら入ると、男性は言う。


「お食事の準備を致します、先に湯浴みへどうぞ」

『どうも』

「お嫌いなものは?」

『梅干しより酸っぱくなければ大丈夫ですよ』

「かしこまりました。
お召し物はそちらにございます」

『どうも』


Aは格好はそのままに、用意された浴衣を持って浴室に向かった。

道中、驚きの人に会った。


『わぁお、実弥じゃん』

「ンだお前」

『んー?普通に休憩。
もう日も完全に昇ったし、一番近かった屋敷がここだったから』

「そうかィ」


二人はすれ違い、それぞれの目的地に向かった。


次に会ったのは食事のために案内された食堂だった。


『やっほー』

「何してんだァ?」

『何って、ご飯だよ』


実弥の席の前に腰を落としたAは、手を合わせていただきます、と食事を始めた。

真っ先に食べたたらのみぞれ煮に感動する。


『んんんんー!うんまい!』

「……」


Aは華奢な体格をしていながら、大食いの部類だ。

一人で三人前は余裕である。食べてないだけで。

Aは三分の一ほど食べると、実弥を見た。


『実弥、多分だけど、近々合同任務が行われる』

「……」

『嫌な予感がする』

「テメェの嫌な予感ほど当たるもんはねェなァ」


実弥はそう言いながら真剣な顔でご飯を食べてるAを見た。

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作者名:やぁと | 作成日時:2021年10月19日 21時

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