30.真実を映す鏡 ページ32
ダンスも終わり、2人はバルコニーに出て手すりに腰かけた。
「夢のような時間だったわ…」
「よかった…」
クロは今がチャンスだと思い、想いを伝えようとしたが、彼女の寂しそうな眼差しを見て問いかけた。
「どうした…？」
「ちょっと…寂しくなっちゃって。お父様のことが心配なの。私のこと忘れて、幸せに暮らしてくれてるかなって…」
「お前みたいないい娘を忘れられるわけがなだろ…」
クロは彼女をかわいそうに思ったので、魔女からもらった真実を映す鏡を見せた。鏡のことを話して、彼女にそれを渡した。
「お父様を映して…」
彼女が唱えると、顔を映していた鏡が別のものを映し始めた。そこに映ったのは、椿達によって無理やり馬車の檻に詰め込まれようとしている父親の姿だった。
「お父様っ！！あぁ…そんな…！なんて酷いことを…」
彼女はふらりとよろけ泣き崩れた。
クロはそれを見て、口を開いた。
「行ってやれ…」
「えっ…？」
「お前を解放する。早く父親の元へ行ってやるんだ…」
「本当…？」
「あぁ…。鏡も持って行ってくれ。いつでも俺を思い出せるように…」
「クロ…ありがとう…」
彼女は鏡を持って部屋から出て行った。
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カナリア(プロフ) - パロか！納得です！ (2019年8月2日 15時) (
レス) id: 0cf1c80018 (このIDを非表示/違反報告)
星歌(プロフ) - カナリアさん» コメントありがとうございます！お褒めいただき、ありがとうございます！原作無視……というかパロですので、物語の設定などは仕方ないのですが、そう思わせてしまったのは私の技量がまだまだな証拠ですので、これからも精進していこうと思います…！ (2019年8月1日 21時) (レス) id: 1d8ae6fd68 (このIDを非表示/違反報告)
カナリア(プロフ) - もうほんとに面白いwwwwwww原作無視が多いからかな？すっごい面白いwさくや相変わらず真昼ラブだしwすっごい面白かったです！ (2019年6月8日 11時) (レス) id: 0cf1c80018 (このIDを非表示/違反報告)
星歌(プロフ) - つばきゅん＆ベルベルさん» コメントありがとうございます！椿「笑ってないで助けてよベル〜！！」 (2018年5月26日 21時) (レス) id: 6ef3acf862 (このIDを非表示/違反報告)
つばきゅん＆ベルベル - ベル「つばきゅんドンマーイwww.」 (2018年5月19日 21時) (レス) id: a4e8c73476 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：星歌 | 作成日時：2017年4月17日 18時
