２：帷子千鳥�� ページ4
A「まず雷獣が私の事を妻と呼ぶのは半分嘘で半分本当。10年前にそういう縛りを結んだからね」
悠仁「ソイツと10年もいんの？」
A「うん。私の家、雷願家は呪術師の中でも雷の力を持つ結構大きい一族だったんだ。私は昔、全然呪力も無いし歩けなくて呪術師にはなれないって言われてたけど……呪いから沢山の人達を助ける両親を心から尊敬してた」
遡ること10年前ーーーーー………東京郊外・雷願邸にて
A(６歳)「お父さん、お母さん！おかえりなさい！」
父「A！お迎えありがとう」
母「ただいま、A。今日は動いても大丈夫なの？」
A「うん！今日は大丈夫みたい。それより、今日もお話をきかせてほしい！！」
父「はは、相変わらずだなあ。それじゃあ、ちょっとお仕事のお話をしてくるから、その後にしよう」
母「先に待っててね。今日は美味しい紅茶とケーキを買ってきたから、おやつにしながらお話しましょ」
A「わーい！」
父「ーーーーーそこで！お父さんが呪いの巨人にこうだ！雷チョーップ！！そこですかさず母さんの薙刀で一刀両断！」
A「わーっ！」
父「こうして巨人をやっつけ、お父さん達は電車に閉じ込められた人達を助けたのでありました！めでたしめでたし」
A「すごいすごい！」
生まれつき身体が弱く、歩けなかった私は家から殆ど出た事がなかった。そんな私の為に呪術師だった父と母は忙しい合間を縫っては、こうして活躍を面白おかしく話してくれていた。今思えばきっと大変な仕事だっただろうに、その話を聞かせてくれるのを、あの頃の私は何よりも楽しみにしていた。
父「あ、そういえばA。来週は誕生日だろう？何が欲しい？」
母「お洋服でも新しい本でも何でも良いわよ。Aの一番欲しい物は？」
A「えっと……だったら……く……」
父母「く？」
A「くつ、がいい……。車いすに乗るときにはく固いくつじゃなくて、
お出かけできるかわいいくつ！」
父「靴か！分かった、お父さんに任っせなさーい！」
A「ありがとうお父さん！楽しみにしてるね！」
いつも笑顔だった面白いお父さん。
優しくていつも私の側にいてくれたお母さん。
動けない私に本を持ってきてくれたお手伝いさん達。
時々遊びにきては遊んでくれた呪術師の人達。
大切な人達が、一晩でいなくなるなんてこの時は
少しも考えてなかった。
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みゆき(プロフ) - 雷願なのですか？天願なのですか？所々苗字がバラバラですよ！！ (2022年6月1日 13時) (
レス) @page4 id: 34ebd3e987 (このIDを非表示/違反報告)
ぶるめ(プロフ) - 麗さん» コメントありがとうございます！誤字のご指摘も有り難いです＾＾ (2021年2月26日 10時) (レス) id: c85cb5863a (このIDを非表示/違反報告)
麗(プロフ) - 35ページ 名前変換出来ていないところあります (2021年2月26日 9時) (レス) id: 411fa15fdd (このIDを非表示/違反報告)
麗(プロフ) - 23ページ 一ヶ所夢主のセリフが真人のセリフになってます。 (2021年2月26日 9時) (レス) id: 411fa15fdd (このIDを非表示/違反報告)
ぶるめ(プロフ) - プスメラさん» コメントありがとうございます！見切り発車で作品を書き始めたのでオチを全く決めていませんでした……汗）五条先生良いですね！かっこいいし私も好きなので、方向性の一つとして考えさせていただきます！更新頑張りますね(*^^*) (2021年1月27日 17時) (レス) id: c85cb5863a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぶるめ | 作成日時：2020年12月18日 21時
