第三話 少女、初対面 ページ9
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しばらく睨みつけていると呪霊が先に動き出した。
呪霊「ぉぉおおお”お”お”」
恵「ッ…とわ!!」
とわ『…』
んんんん!!
心配そうにこっちを見てくる恵かわい…すき。
心配そうに見る恵に私は大丈夫と微笑む。
そして、再び意識を呪霊に向ける。
…と、今にも襲いかかりそうな呪霊だったが、ゴンッという音とともに地面にのめり込む。
その上には呪霊を殴りつけている男の子。
お?
誰だか分からないが助けてくれてありがとう!
でもキミなんか変な呪力だね!!?
サングラス越しでも分かるくらい強い“ナニカ”を持ってるね!!!
詳しくはしらんけど!!!
恵「!?虎杖!!」
虎杖「大丈夫か!?…って、なんか一人増えてらっしゃる??」
とわ『どもどもっ!!』
虎杖…と呼ばれた男の子が驚いた様子で私を見たので、挨拶しながらニコリと微笑んでみた。
すると目を見開いたと思ったら急にばっと顔を背けられた。
酷い…
虎杖「(なんでかサングラスしてるけど、この人めっちゃ可愛い…ッ///)」
恵「…逃げろつったろ」
ボソッと呟く恵。
あれ、
お2人は知り合いなんですね??
…もう、私だけ仲間外れにしないでよ〜!
虎杖「言ってる場合か!!今帰ったら夢見悪ぃだろ!?…それにな…こっちはこっちで面倒くせぇ呪いがかかってんだわ」
恵の言葉にそう言うと虎杖くんは再び呪霊に攻撃をしかけ始める。
わぉ!
さっきの殴りつけている時も思ったけど、
とわ『めぐみめぐみ!あの子、一般人だよね??すごい身体能力だこと…!』
恵「……。(駄目だ…オマエがいくら強くても)」
とわ『無視された悲しい!でも考え込んでいる恵もすきッ!!』
何かを考えている様子の恵を横目に再び虎杖くんの方を見ると、呪霊の拳が当たり虎杖くんはゴシャッと地面に叩きつけられる。
…あらら。
虎杖「ッッ」
恵「呪いは呪いでしか祓えない」
恵の言葉と同時にズザァとこっちにスライドしてくる虎杖くん。
頭からはドクドクと血が流れている。
痛そうだなぁ。
虎杖「…それ、はやく言ってくんない?」
呆れた様子で虎杖くんはそう呟いた。
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REI - 夢主かわえええぇぇぇぇえええ (2021年7月24日 13時) (レス) id: bd6d581c0c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:夕月 | 作成日時:2021年3月17日 4時