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呪霊「ガガッ…」
壁に埋もれうめき声をあげる呪霊。
な、なにが起こったんだ……?
そう思い、先ほどまで呪霊がいた場所を再度確認する。
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月明かりに照らされてキラキラと輝く白い髪…
サングラス越しに覗く紫色の瞳…
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『…あーあ。やっぱ特級じゃなきゃつまんねぇな』
低くも高くもない聞きなれた懐かしい声……
もしかして、
恵「…………とわ?」
そう声をかけるとばっと俺の方を振り向き、
とわ『めぐみ〜っ!!』ガバッ
恵「っおわ!?」
がばっと抱きついてくる見知った彼女。
俺は彼女を支えきれずその場にしりもちを着いた。
恵「…いってぇ」
とわ『久しぶり〜恵っ!元気にしてたかぁ〜??』
恵「…(固)」
とわ『んんんーっ!!固まってる恵も好き〜!!』
ぎゅうっと抱きしめてくる彼女から香るふわりとした優しい香り…
そしてこのテンションといい…
間違いない。
.
.
.
.
幼なじみの五条とわだ。
そう認識すると何故か急に顔が熱くなるのを感じた。
恵「ちょっ…バカっ//おまえ、この状況で…ッ」
俺は慌ててとわを引き剥がそうと、両肩を押し返すが、
とわ『やだー!まだくっつくのー!!』
恵「!?」
何故か男の俺の力が通用せずまたぎゅうっと抱きしめられる。
そしてぎゅむっと俺の顔に柔らかいものが当たる。
先ほどまで頭が回らなかったにも関わらず、瞬時にそれが何かを把握し、さらに顔に熱が集まる。
恵「っ〜//だから…ッ///」
とわ『…はぁ』
恵「!?」
ため息を着いたとともに、急にとわが俺から離れその場に立ち上がった。
とわ『…せっかく、恵補給してたのに…』
恵「(恵補給ってなに…___ッ!!)」
そう思った瞬間、ドンッと音を立てまた目の前に現れたさっきの呪霊。
恵「ッな!!?」
コイツ、さっきのとわのあの攻撃をもろに食らっても動けるのか…!?
とわ『邪魔すんじゃねぇよ…ゴミ野郎』(殺気)
けれど、とわは気にしていない様子で呪霊を睨みつけた。
伏黒恵 side終
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REI - 夢主かわえええぇぇぇぇえええ (2021年7月24日 13時) (レス) id: bd6d581c0c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:夕月 | 作成日時:2021年3月17日 4時