〜jaejoong〜約束　８

２人でいれば ページ28

「あれ、全部ひとりで用意するの大変だったんじゃない？」


ケーキの後は恒例のバスタイム


久しぶりに彼の温度を背中で感じてまた「幸せ」を実感する


「ん〜、メンバーにも手伝ってもらったから」


意外な事を言った


「え？そうなの？今日仕事終わってからみんなここに来たの？」

「ここには来てないよ。まだみんな仕事してたし。
写真とか、買い物手伝ってくれた。写真はみんなでどれがいいか話して決めたから」

「そうなんだ・・・。いつもみんなが手伝ってくれるね」

「いいの。こないだAの手料理食べたんだからそれぐらいして当然じゃん」


・・・・・・それか


「手料理ってほどのもんでもないよ。私の方が、元気づけてもらって悪かったし・・」

「うん、聞いた。みんなに『ヌナが可哀想だ。』って言われた」

「あはは、怒られたの？」

「ユノなんて、『このままだとクリスマスまでに振られちゃうよ』とか言って脅すし。」

「え〜、まさか。それは有り得ないよ」

「うん、信じてた。Aは俺のこと信じてくれてるって俺も信じてたから怖くなかったけど」

「・・・・信じてたけど、すっごく寂しかったよ」


すると、回した腕に力を込めて、言った


「俺もすっごーーーく寂しかったから、夜中ちょっとだけでも会いに来て、
Aの顔見たらまた頑張ろうって思えたんだよ」


・・・・・寂しいのは私だけじゃなかったんだ


「あーでも、頑張ってよかったー。明日は休めるし、ハワイ行けるし」


そう言って肩にKISSを落とす


「A、明日どこ行きたい？どこでもいいから言って」


肩に唇をつけたまま優しい声でそう聞かれた


クリスマスイルミネーションを見たり、白い息を吐きながら手を繋いで街を歩きたい。


そんな事思っていたのにこうやって彼に会えた今、そんなのはどうでもよかったんだと気付いた


ただ、顔を見て、触れて、彼を感じれたら、場所や何をするかなんて本当にどうでもよかった


「どこにも行かなくていい。ずっと２人でいれたらそれでいい」


そう言った私に、さらに力を込めて抱きしめると


「よかった。同じこと思ってた」


唇が首筋に移動した

明日は来るから→←消えていく寂しさ

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