〜jaejoong〜約束　５３

脳裏に浮かぶ顔 ページ11

よ「コーヒー淹れなおそうか」


ひとくちも飲まないまますっかり冷めてしまったそれを見て
よっしーが立ち上がった


A「ううん、いい。淹れなおしてくれてもどうせ飲まないから」

よ「・・・そっか・・・」

拒んだ私を見てまた目の前に座りなおした


ソファーに座る私と、ラグに座るよっしー

下から見つめる彼女の視線が、私の出方を待ってる


A「少し一人で考えたい・・・一人旅でもしようかな」

言った瞬間、よっしーの顔が見る見るうちに鬼になった


よ「・・・あんた・・・今何て言った？」

A「へ！？・・な、なんでいきなりそんな怒るの」

よ「ひとり旅って・・・本気で言ったの？」


よっしーが一番怒ったときの顔だ


A「え、な、なんで・・・だめ？」

ソファーに座ったまま後ろに仰け反った私に


よ「あんたはそうやって現実逃避できるかもしれないけど、ジェジュン君は出来ないんだよ！！
あんたのせいで悩んで苦しんで、今頃どんな気持ちでいると思う！？それでも彼は明日もあさっても
いつも通り仕事して、笑顔で挨拶して、嫌でもラブソングを歌わないといけないんだよ！！」


仰け反ったままの私に、膝をついたままずんずん迫ると
そこにあったクッションで私をぼこぼこ殴った


A「きゃーっ 痛い痛い！」

殴られながらわざと大きな声を出したけど
辛そうにするジェジュンの顔が脳裏に浮かんで
胸が締め付けられていた


よ「元気が起きるから静かにしろ！」

A「だったらやめて」

よ「やめない！このバカ女！！」

A「分かったからやめて」

よ「なにが分かったの！？」

A「自分がバカ女だってこと！」


よっしーの手がピタリと止まった

背中を押した言葉→←彼らの声

ラッキーアイテム

革ベルト

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す