〜jaejoong〜約束　５２

ひとつ、分かった気持ち ページ44

翌日、ユンさんと本当に一日中ソウルで遊んだ


朝から色んなところに連れて行ってくれて
観光もしたし、また買い物もしたし、カラオケにも行った


そのカラオケで、ひとつ、自分の気持ちが分かってしまう。


ユンさんに連れて行ったもらったカラオケで
トイレに立った時、不意に開いたドアから聞こえてきたのは「トンバンシンギ」


思わず顔をそっちに向けると、若い女の子が２人出てきた

トイレに先に人が入っていて並ぶ私の後ろに
その２人も並ぶ

韓国語だから何を言ってるか分からないけど
時々出てくる単語にメンバーの名前が入っていて
トンペンなんだな。と分かった


本当に楽しそうに、嬉しそうに会話する顔が
「東方神起大好き」と言っていた


一人の子が言う


「ヨンウンオッパ、チンチャポゴシポ〜」


胸に突き刺さった


『すごく会いたい』

心から思って言ってる顔

今の自分には出来ない顔だった


ただのトンペンだった頃は毎日そう思って
きっと毎日こんな顔をしていた


あの頃の自分に戻りたい


ただのファンだった頃の自分
毎日ジェジュンに話しかけていた自分


ジェジュン、今なにしてますか？


心の中で問いかけた時に浮かんだのは

ヨンウン・ジェジュンではなく

悲しそうに私を見つめるキム・ジェジュンの顔


当たり前だけど戻ることなんて出来ない


私はジェジュンの「婚約者」


婚約者でいていいの？


トンペンじゃない、今の私が問いかける


ジェジュンがなんて言うか、想像出来ない


もうジェジュンの気持ちが分からない自分
ジェジュンはまだ私の心を読めるのかな

読まれないのは悲しいけど
読まれるのも怖い


これからどうなるんだろう。
どうすればいいんだろう。

韓国に来たって

結局『今』から抜け出せずにいた

嫉妬→←知りたくない

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革ベルト

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