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知りたくない ページ43

A「・・・どしたの」

驚いて聞いた私に、相変わらずの厳しい表情で答えた


ユン「ちょっと座って。話ししよう」


リビングにあるセンターテーブルを、ぽんぽんと軽く叩いた


A「話しなら毎日してるじゃん」

ドキドキを隠すように、茶化しながらユンさんの向かいに座ると

そんな私を無視していきなり言った


ユン「ジェジュンさんと何があったの?どうしちゃったの?」

厳しい表情が一気に曇る
心底心配してくれてるのが手に取るように分かった


A「・・・なんだろう。よく分かんないんだけど・・うまく説明出来ない」

心底心配してくれてるから、「なにもないよ」とヘタなウソをつくのはやめて
素直に答えた


ユン「全然連絡取ってないよね?私が大学に行ってる間に取ってるのかと思ってたけど
違うんでしょ?・・・ジェジュンさんの話もあまりしないし、どうしたんだろうって気になってたら
今日ユノが電話で・・・」


ドキン


ユノからなにを聞いたんだろう


その言葉の先を知りたいけど知りたくなくて
思わず遮ってしまった


A「待って・・・言わないで。聞きたくない。っていうか聞くの怖い
ジェジュンになにかあったとかじゃないよね?」

ユン「そうじゃないけど・・・」

A「じゃあ言わないで。聞いてもどうしようもないし。」

ユン「・・・どうしちゃったのAさん・・・。ジェジュンさんのこともう好きじゃなくなった?」


もう好きじゃなくなった


私が生きている間に、そんなことが有り得るわけがない


ジェジュンを好きじゃない自分なんて
想像もしたことない


なのに答えられなかった


好きだけど、好きだと胸を張って言えない
どうして言えないのか分からない


そんな私を見て、悲しそうな顔をする


優しいユンさんは、それ以上突っ込んでこなかった

ジェジュンの話題を避けて、ユノの話題も出さず
ただあったかいゆず茶を淹れて、大学でのことなんかを話し

いつものように、「おやすみ」と言い合って
それぞれの寝室に消えた

ひとつ、分かった気持ち→←5日間


ラッキーアイテム

革ベルト


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naepon(プロフ) - どうも~。この回?本当に好きなんです。あたしの何もない自分に対しての虚しさみたいなのと、そんなあたしに気づいてるジェジュンが… 次いってきます。 (2014年1月25日 22時) (レス) id: 611870be34 (このIDを非表示/違反報告)
ai(プロフ) - 知っててもドキドキー!この緊張感がたまりませーん、ジュエルさまー!笑 (2014年1月18日 16時) (レス) id: 9b5e4c6095 (このIDを非表示/違反報告)
momo(プロフ) - ジュエルさん、また読んで泣いてます←何度目か分かりません(^_^;) (2012年10月13日 22時) (レス) id: 94f9ff86ee (このIDを非表示/違反報告)
なつみ - ええええ!!ちょっとびっくり。でもこうゆう展開もありですね。おもしろいです (2011年2月27日 18時) (レス) id: 3dc2dad175 (このIDを非表示/違反報告)
みるく - 久しぶりに読んでます!こういう展開になるなんて・・・でも私の気持ちがわかります。何も無い自分が今のままでいいのか?何となく過ごしてる日々に戸惑う気持ちが焦りになる事ってありますよね。少し離れて時間が必要ですね・・・ (2011年1月16日 16時) (レス) id: 04d5f195a7 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ジュエル

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