別れたいのに…【三ツ谷隆】

泣き真似＝猿真似 ページ46

貴「幼なじみって言う特別権でも持ってるつもり？アンタがやってる事滑稽以外の何者でもないのにね。」








そしてそんなアンタに嵌められかけた私も相当滑稽だ。







美「うぇっ？そんなつもりじゃ………。」







お得意の泣き真似。もう見飽きてウンザリするくらいわかりやすい。









でも私は「わかりやすい」なんて優しいから言ってあげない。そして後で後悔すればいい。






隆「お、おい……。朝から一体………。」






焦ってるタカちゃんを私は人睨みした。すぐに黙ってくれてよかった。







貴「じゃ、どんなつもりで言ったの。私質問してるだけなんだけど？ちゃんと答えて？」








目を合わせるとひっ……と後ずさりした彼女。……そんなことしたって誰も助けてくれないのにね。







クラ2「え………どうしちゃったのかしら。A……。」




クラ1「でもかっこいい…………。」







後ろで何か言ってる気がするけど口を開いたのは美夢ちゃんだった。







美「いるんだって思って…………、仲が良かったら隆が可哀想だからッ…………注意しようと思ってえっ……悪気はなかったよぉ？」






貴「へぇ……悪気はなかったの……。だったら貴女がしてきたことも悪気はなかった？」








私が顔をぐいっと近づけると恐怖で立てなくなったのかペタン、と座り込む彼女。







……そろそろ皆が集まってきたな。






彼女に耳に口を近づけ耳打ちする。









貴「最初から惨めになるなら吹っかけんなよ。私に近寄らないでね？」









笑顔で顔を離し、「2人きりの約束！」と手を握る。









隆「………………………………。」

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